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日野祭り調査

4月から5月にかけては毎週のように滋賀県各地で大きな祭りがおこなわれます。学生にとっても祭礼の調査をするチャンスです。

 

5月3日に市川ゼミ(民俗学)では馬見岡綿向神社(蒲生郡日野町)で行われる日野祭りの調査にでかけました。日野祭りには何度かきていますが、今年は神子(かみこ)と呼ばれ神聖視される3名の子どもを中心に調査をしました。

 

神子は神社から2キロほど離れた上野田という地区から出され、早朝より長い距離を行列します。周囲には竹刀をもった若い衆が守護します。神子の一行が神社に入ってから初めて各町の曳山が境内に宮入します。学生も一日たっぷりと日野祭りの様子を見学しました。

 

(写真1)参道をいく神子

(写真2)西大路の曳山

 


足軽屋敷の建物調査

先日、ゼミ生3人とともに、建物の実測調査のため、滋賀県彦根市にある足軽屋敷を訪れました。彦根市の中心部、かつての城下町部分には多くの足軽屋敷が残っており、そのうちの13棟が市文化財として指定されています。今回調査させていただいたのは、未指定の足軽屋敷になります。

 

調査当日は、分担しながら足軽屋敷の平面図(建物の間取り)・断面図(建物の構造が分かる図面)を作成するために、計測・記録、写真撮影を行いました。1階部分では、生活の変化による改造も見られましたが、屋根裏部分は改造が少ないことが分かりました(写真)。この後は、現地調査での記録をもとに、パソコンで作図をする予定です。

 

最後に、所有者様、彦根市文化財課様には調査にご協力いただき、誠にありがとうございました(石川)。

 

(写真)足軽屋敷(屋根裏部分)の調査風景


荒神山古墳群で発掘体験会、現地説明会を開催しました

地域文化学科は、大学での学びを地域とつないでいくことを大切にする学科でもあります。

考古学佐藤・金研究室では、大学近くの荒神山古墳群A1号墳において彦根市と共同で取り組んでいる発掘調査を地域に公開することで、研究成果の地域還元を実践しています。

今年は3月9日(土)に子供発掘体験会、4月13日(土)に発掘調査現地説明会を行いました。秋には彦根市と共催で「ひこね考古学フォーラム」を開催し、市内の様々な調査とともに荒神山古墳群の調査成果をお話する予定です。乞うご期待!(佐藤)

 

(写真1)現地説明会風景

(写真2)子ども発掘体験会風景1

(写真3)子ども発掘体験会風景2