神戸華僑の歴史を学ぶ実習に行ってきました

「地域文化演習Ⅰ」の交流系ゼミでは、7月15日、神戸華僑の歴史を学ぶ実習に行ってきました。初めに中華義荘という華僑の人々の墓地を見学しました。墓石は新しいものほど立塔式に変わっており、日本の一般的なものと変わりありませんが、祖先の出身地を記したり、土地神を祀ったりという特徴が残っていました。また、関帝廟では学生たちは媽祖や関帝の前で、中国式の占いに挑戦していました。同行した中国人留学生の楊柳さんにも、神戸華僑の習俗は目新しいものだったようです。そして最後、市川先生と近江楽座・地域博物館プロジェクトのメンバーと祇園祭りの宵々山を見学してきました。猛暑の中、盛りだくさんの行程でした。(横田祥子)


美術史実習で京都国立博物館へ

学科の選択必修科目に、「美術史実習」があります。美術史を研究する上では、実際にオリジナルの作品(実物)を見て、絵の具の質感や絵の大きさなどを直接感じ取ることがとても大切です。この「美術史実習」の授業では、美術館に履修者皆で見学に行き、各自一つの作品を選んでその表現について報告することを行います。

4月には彦根城博物館に「彦根屏風」を見に、5月には京都国立博物館に「池大雅」展を見に行きました。6月30日には京都国立博物館に行き、長澤蘆雪の「人物鳥獣図巻」や狩野元信の「釈迦堂縁起絵巻」を見ました。「釈迦堂縁起絵巻」では、場面が展開するにつれお釈迦さんが次々に姿を進化させていく表現に目を見張りました。皆で見ると自分には見えていなかったものに気づくことができ、それが次の発見を呼び、とても楽しく面白くそして深く見ることができます。見学後の授業での報告会では、絵の表現についてさらに掘り下げて考えました。(亀井若菜)