人間文化セミナー「現代韓国社会とジェンダー―韓国フェミニズム恋愛小説『僕の狂ったフェミ彼女』を読む」開催

7月21日に人間文化セミナー「現代韓国社会とジェンダー―韓国フェミニズム恋愛小説『僕の狂ったフェミ彼女』を読む」を開催しました。

 

近年韓国フェミニズム文学が注目を浴びていますが、今年3月に日本語訳が出版された『僕の狂ったフェミ彼女』(イースト・プレス)はSNSを中心に大きな反響を呼んでいます。

今回著者のミン・ジヒョンさんをお招きし、翻訳者の加藤慧さんとはオンラインでおつなぎし、本書の内容や韓国におけるジェンダーをめぐる問題についてお話を伺いました。またセミナー後には、著者のミンさんのサイン会が大学生協主催で行われました。

 

今回はコロナ感染防止の制限のため学生・教職員が対象でしたが、参加者は160名程度となりました。半数近くは事前に小説を読んで参加してくれましたが、この小説で初めてフェミニズムというものを知ったという学生も多く、小説や今回のセミナーを通し自分自身のジェンダー観を見なおす機会となったようです。

本学科にはジェンダーを研究されている先生が複数いらっしゃるので、学生にはぜひ今回の気づきを学問的にも深めていってもらいたいと思います。

わたし自身はジェンダーを専門としていないためセミナー準備は大変でしたが、非常によい勉強になりました。(木村)

 

1:人文セミナーの様子①

2:人文セミナーの様子②

3:サイン会の様子

 


おもちゃ映画ミュージアムへ行きました

京樂ゼミ(日本文化史)の2回生・3回生・4回生で、前期のフィールドワークとして、京都にある「おもちゃ映画ミュージアム」へ出かけました。西陣織の染め屋だった京町家を改装した、素敵なミュージアムです。

まずは、映画の仕組みを学び、実際のおもちゃ映画を手回し映写機で拝見しました。ちょうど映画『祇園祭』に関する企画展示があり、1968年公開の映画について学ぶことが出来ました。

その後、研究用に編集された映画『祇園祭』を拝見し、時代映画の製作とその成果について太田米男先生に教えて頂きました。

なお、映画『祇園祭』では、滋賀県でもロケが行われました。大津馬借の本拠地という設定で野洲川河口の葦の群生地が映り、当時の自然環境についても思いをはせることになりました。

貴重な映像を見せて下さいました太田米男館長と太田文代さんに感謝を申し上げます。

(京樂)

 

映画の仕組みを学ぶ

おもちゃ映画を見る

 

企画展示を見る

 


五個荘金堂町で交流系ゼミの実習を行いました

地域文化演習Ⅰ、通称「プレゼミ」は2回生向けのお試しゼミで、前期と後期で別のゼミに所属してそれぞれの分野について勉強します。

木村(東アジア国際関係史)と横田先生(現代中国論、社会人類学)が担当する交流系プレゼミでは、この前期は「国家の崩壊とひとの移動」をテーマに大日本帝国が崩壊したのちに人々が経験した引揚げ、送還、残留について勉強してきました。今回は勉強したトピックの一つである、戦前に朝鮮半島を中心に一大百貨店チェーン「三中井」を築いた中江家の出身地である五個荘金堂町に実習に行き、中江四兄弟の旧宅や外村宇兵衛邸、藤井彦四郎邸といった近江商人屋敷、近江商人博物館を見学しました。

台風が影響して豪雨が降ったり止んだりとあいにくの天気でしたが、参加した学生の皆さんにとっては幅広い近江商人の活動に触れる機会になったのではないかと思います。(木村)

 

写真:近江商人像

 

写真2:藤井彦四郎邸