2回生向け就職セミナーを開催しました

7月18日に2回生を対象とした就職セミナーを開催しました。講師として登壇してくれたのは地域文化学科の卒業生2人です。JA東びわこ勤務の岸本香歩さんは地元の方と直接対応する窓口業務では、地域文化学科で学んだフィールドワークが大変役立っていると話してくれました。また、甲賀市教育委員会で文化財の専門職員となった伊藤航貴君は卒業論文で扱った甲賀市での仕事に充実していると話してくれました。2回生たちも先輩の仕事内容や就活について聞き入っていました。 


福岡・佐賀・長崎での学外実習

文化交流系ゼミでは、7月3~5日にかけて、九州北部へ実習に行きました。まず7世紀の遺跡として、久留米・高良山城列石と発掘整備された水城東門址・大宰府政庁・大野城を見学。さらに13世紀後半の元寇関連で、鷹島にある水中考古学センターにて当時の船や武器について学び、元寇防塁跡も見学しました。

また、唐津では16世紀末朝鮮出兵時に築かれた名護屋城跡で、VRで再現された天守閣や城下町を見ることができました。そして長崎では17世紀創建の崇福寺、唐人屋敷跡、出島跡を歩きました。最後に、九州国立博物館を免震施設やバックヤードを含めて参観しました。古代から現代を通して、九州北部には朝鮮・中国関連の遺跡が集中しているので、交流(戦争も含め)を考える旅としてふさわしいコースだったと思います。各地でていねいな解説をしていただき、新たな知見を多く得ることができました。(田中俊明・横田祥子)


学外実習in越前・加賀・能登

6月27日~29日の2泊3日、京樂ゼミ・武田ゼミは合同で学外実習へ行きました。梅雨にもかかわらず、好天に恵まれた行程でした。

紫式部ゆかりの武生では、国府の位置を確認しました。平泉寺・吉崎御坊では、中世の宗教都市の構造を目の当たりにし、遺構の保存と活用についても学びました。吉崎御坊では、滋賀県とも関わりの深い「御影道中」についての展示も拝見しました。

金沢は各自でフィールドワークに行きました。都市壁マニアの教員は、金沢城総構えの半分(約4.5キロメートル)を歩き抜き、その大きさを実感しました。発掘で確認された升形部分について、用地確保は為されていますので、是非復元するなどして学びの場となってほしいと考えます。 (京樂真帆子・武田俊輔)


湖西・湖北の宿場町

6月中頃に、大学院の授業「環琵琶湖保存修景計画論A」にて、高島市マキノ町海津地区と長浜市木之本町木之本地区の町なみを見学しながら臨地講義を行いました。

どちらも、近世は宿場町として栄えたところですが、港町としても繁栄していた海津地区(写真上)、浄信寺の門前町としての顔も持つ木之本地区(写真下)、と、異なる歴史的背景が景観に表れていることを実感してもらえたのではと思っております(石川慎治)。