長浜の曳山祭りボランティア

近江の春は祭りの季節です。ここ数年、コロナ禍のために多くの祭礼は休止されていましたが、この春から再開されるものが多くみられました。

 

長浜の曳山祭りは全13基が出るということで今年は実行委員会より山曳きのボランティアの依頼があり、地域文化学科の男子学生が参加しました。

祭り本番の4月15日はあいにくの雨でしたが、多くの観客がみまもるなか、学生たちは重い曳山を山蔵まで曳く作業に参加しました。(市川)

 


大垣祭と美濃路大垣宿見学

2年生対象の地域文化演習Ⅰ(通称プレゼミ)木村ゼミ(東アジア国際関係史)では、名古屋大学近世史研究会と合同で大垣祭と美濃路大垣宿見学を行いました。

 

昨年度大垣祭朝鮮軕(やま)資料をプレゼミで調査しましたが、近年大垣市の文化財となった大垣祭を描いた最古の絵画資料と考えられる『大垣祭図巻』が大垣市郷土館で公開されていることもあり、大垣祭と併せて見学に行ってきました。今回は名古屋大学近世史研究会の例会と合同で企画し、木村による朝鮮軕資料の調査報告ののち、研究者や歴史に関心がある方々と一緒に『大垣祭図巻』と朝鮮軕資料の展示を見学しました。ゼミで事前に解説していたこともあり、学生のみなさんは実物をじっくりと観察していました。

 

午前中は大垣祭と郷土館を見学し、午後は名古屋大の院生の方の案内で大垣宿を歩きました。朝鮮軕を出していた竹島町には大垣宿本陣跡があり、ここでも朝鮮軕に関する資料を見ることが出来ました。

 

5月13,14日に開催された大垣祭のうち日程の都合で13日の試楽の日に見学に行きましたが、当日は天気が下り坂で午後に中止、翌日の本楽もほとんどの行事が残念ながら中止となってしまいました。それでも4年ぶりに完全復活となった大垣祭の一部を見学でき、学生のみなさんも久しぶりのお祭りの雰囲気を楽しんだようです。(木村)

 

大垣祭見学

美濃路大垣宿散策


2022年度の荒神山古墳群発掘調査が終了

春休みから続けてきた2022年度の荒神山A支群1号墳の発掘調査も先月でなんとか一段落となりました。4月15日に開催した現地説明会では、雨天にもかかわらず130名余りの方々にご来訪いただき、今回の調査成果を佐藤・金ゼミ(考古学)の学生たちから詳しく報告させていただきました。

 

横穴式石室の内部は当初の想定よりもずっと大量の土砂に埋もれていました。その石室にたまった土を除去すると、石仏が立ったままの状態で出土しました。この古墳の石室は、中世から近世にかけて、信仰の場として二次的に利用されていたのです。まったく予想していなかった石仏の出土に、掘ってみないとわからない、発掘のおもしろさを噛みしめたのでした。(金)

 

石仏の発見

 

現地説明会の様子

 

発掘調査風景