日本美術史ゼミで学外実習に行ってきました

日本美術史の亀井ゼミで9月21日〜23日に学外実習に行きました。「浄土のような山寺をめぐる旅」として、奈良では十一面観音や地蔵菩薩などの仏像群がある室生寺、京都では巨岩に線刻された磨崖仏がある笠置寺、浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂、岩船寺などを巡りました。当尾では雨の中、石仏が点在する道も歩きました。博物館で仏像を見るのとは違い、その土地へ行き、そのお堂に入って、仏像を目の当たりにすることで、仏象が作られ拝まれてきた時間と空間を実際に感じることができました。3日目はミホミュージアムで学芸員の先生にお話を伺いながら、茶道具や伊藤若冲、尾形光琳などの絵を見学。充実の3日間でした。(亀井若菜)


中国広西チワン族自治区にてエコミュージアムについて学んできました

9月16-23日、ゼミ合同で中国広西チワン族自治区へ実習に行ってきました。今回は「生態博物館」(中国語)という生活そのものを展示しているエコミュージアム2箇所を訪問しました。龍勝龍脊生態博物館というチワン族の村落では、棚田の耕作や灌漑について学ぶとともに、景観を守るために植え付ける作物に制限がかけられているなど運営上の問題点を学びました。また、三江トン族生態博物館では、慣習法が村の秩序統制に対して依然効力があることや、観光地化しながらも住民が生活を見せることに慣れている様子を伺うことができました。
最終日には、本学研究科の修了生が勤務する広西民族博物館にて、市川秀之先生が日本の集落博物館の運営と研究者の参与について講演され、現地研究者と交流しました(講演・訪問についての記事リンク先:http://www.amgx.org/news-7298.html)。現地で発見したことを、日本における地域博物館やエコミュージアムのあり方と対照させて、深く考えてみたいです。
(写真1枚目:龍勝龍脊の棚田、写真2枚目:棚田での耕作・灌漑について聞き取り、写真3枚目:トン族のお年寄りの遊びを見学)(横田祥子)