ウィーン大学での在外研修報告

4月末よりウィーン大学東アジア研究科日本学科(写真上・中)で、客員研究員として在外研修中です。同学科は1960年代に熊本県阿蘇郡の農村調査を行っており、現在も毎年夏、阿蘇でのフィールドワークを実施しています。今回の研修の目的は、こうした海外の日本研究の問題関心や成果を学びつつ、自身の研究を海外で発信することです。この間、ウィーン大学での研究会やカナダ・トロントでの国際学会、そしてアデレードの南オーストラリア大学でのワークショップ(写真下)で研究報告を行いました。

ウィーンでは自身の研究を進めると共に、阿蘇でのフィールドワークのサポートや日本で調査を行う院生・学生へのアドバイスもしています。彼(女)らの日本語能力の高さ、研究熱心さにはいつも驚かされます。ここでの刺激的な日々の成果を持ち帰って、研究・教育に役立てたいと思います(武田俊輔)。


模擬授業「八坂に大学がきた!-大学設立までのキャンパス計画を探る」を終えて

先月、7/21日(土)のオープンキャンパスにおいて、模擬授業を行いました。当日は、会場が満席になるほどの御観覧をいただき、本当にありがとうございました。

今回、県立大学創立期のキャンパス計画を語らせていただくにあたり、私自身、大学図書館の文献検索、あるいはキャンパス内の施設見学を通じて実態を把握しました。

20年以上もの時間がたつと、その当時、れんげ畑だったことが想像できないくらいに、緑に覆われたランドスケープが広がっています。また、建築群もキャンパスに馴染み、その当時のラフスケッチのコンセプトがしっかりと具現化されています。

写真は、模擬講義でもご紹介した、創立20周年記念のぼりが掲げられているA7棟の廊下です。よく見ると、えんぴつ塔が鉄骨の頃の写真が掲載されています。

もう一つの写真は、現在のえんぴつ塔です。県立大学のシンボルとしてその存在感を示しています。実は、この写真の中にある大きな巨木は、県立短大彦根キャンパス(現在の市民病院のある敷地内)で育っていたものを移植してきたといわれています。

こうした事実の一つ一つが、新たな大学の歴史として積み重なっていくのだと、模擬授業の準備を通じて実感しました。(萩原 和)


7月21日(土)、22日(日)にオープンキャンパス2018を開催しました。

地域文化学科では、2日間を通じて、所属学生による学科紹介・学生発表、教員による模擬授業や各種展示、さらには入試説明会を通じて、地域文化学科で学べること、その魅力をご紹介しました。

まず、「学生が語る地域文化」と題して行われた学生発表では、県大生が見た長浜曳山祭、地域博物館プロジェクトの紹介、美濃金山城跡の発掘調査、中国広西チワン族自治区のエコミュージアムの取り組みについて紹介がなされました。

また、教員による模擬講義では、

「八坂に大学がきた!-大学設立までのキャンパス計画を探る」(21日(土):萩原和准教授)

「『地獄変』:燃える牛車の車種は何?」(22日(日):京樂真帆子教授)

と題して、大学の講義の様子を体感してもらいました。

その後、入試説明会を行い、参加者のご質問にお答えする時間を設けました。

当学科における実際の体験コーナーとしては、「勾玉を作ってみよう」、「CGによる古民家復原」、「古文書体験」を企画運営しました。参加者の方々にも興味を持って積極的に取り組んでいただきました。

なお、県立大学全体としては、2日間で5,352人の高校生、保護者等の方にお越しいただだきました。猛暑の中、たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。


考古学ゼミの学外実習

考古学ゼミでは715日から17日まで23日でゼミ旅行をおこないました。行き先は飛騨から越中に抜け加賀を回るものでした。飛騨の江馬氏館跡では飛騨市の学芸員より直接説明をしていただき、また、宮川考古民俗館では出土した石棒を実際に持たせていただきました。このほか飛騨国分寺跡、鳥越城跡、狐山古墳、九谷焼窯跡などの史跡を見て回る、猛暑も忘れる充実のゼミ旅行となりました(中井均)。