2024年度 卒業式 & 謝恩会

 滋賀県立大学の卒業式は、今年も3月20日に行われました。前日までは季節外れの寒さに見舞われましたが、卒業式当日は快晴に恵まれました。大学全体の式の後、学科による卒業式で卒業証書の授与が行われましたが、晴れやかな笑顔で証書を受け取る4回生の姿が印象的でした。

 その後、場所を変えて、学科の謝恩会が行われました。以前は、卒業式後の謝恩会までが年度末における学科の恒例行事だったのですが、コロナ禍のためにここ5年間はありませんでした。今回、6年ぶりに行われることになり、教員としてはいろいろな意味でとても感慨深いものとなりました。謝恩会を計画してくださった学生有志のみなさん、ありがとうございました。

 4月からは、それぞれに新しい環境でのスタートとなりますが、卒業されたみなさんの今後のご活躍をお祈りしています。(石川)

 

【写真1】学科卒業式の様子

【写真2】学科卒業式・集合写真

【写真3】学科謝恩会の様子

【写真4】謝恩会の景品である著書にサインする櫻井先生

【写真5】学科謝恩会・集合写真


公益財団法人滋賀県文化財保護協会さんと連携協定を締結しました!

 このたび、本学科教員が中心となり、滋賀県立大学は公益財団法人滋賀県文化財保護協会さんと連携協定を締結しました!

 滋賀県にはたくさんの遺跡があり、その発掘調査を一手に担っているのが滋賀県文化財保護協会さんです。地域文化学科ではこれまでも、発掘調査における学生のアルバイト雇用や、オープンキャンパスにおける展示解説、集中講義における講師派遣など様々な内容のご協力をいただいておりました。

 研究・教育機関である本学と、調査機関である滋賀県文化財保護協会が一致協力して、文化財で滋賀を元気にしよう!この協定にはそんな心意気が込められております。協定の主な内容は、文化財の調査研究および保存と活用に関する事業、そしてそれをもとにした人材育成についての相互協力についてです。今後は近江に根差した共同研究、実践的な学生のフィールドワーク、高校生の皆さんに向けた各種イベント開催など、さまざまな新しい試みを行っていく予定です。乞うご期待!(佐藤亜聖)

 

 

【写真1】滋賀県文化財保護協会理事長・北川正雄氏と本学理事長

 

【写真2】協定書へのサイン

 

【写真3】関係者一同


社会学ゼミの学外実習 犬、猫、フィールドワーク

 地域文化学科の社会学ゼミでは、ゼミ生の卒業論文テーマと関連する場所へ行ってみるという学外実習をほぼ毎年実施しています。先日は、猫を研究したいという学生と、犬を研究したいという学生がいることから、滋賀県湖南市にある動物保護管理センター(写真1)と京都市にある猫カフェを訪れました。

 近年、社会学では、犬や猫への関心が高まってきています。たとえば、2024年には赤川学編の『猫社会学、はじめます――どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?』(筑摩書房)といった本が刊行されたり、日本社会学会でも犬社会学や猫社会学についてのテーマセッションが組まれたりしているのです。ゼミ生の卒業論文もそうした文脈の中に位置づけられるものといえます。

 動物保護管理センターでは、動物愛護学習として「動物との暮らし三方よし――人と動物が豊かに関わる社会を目指して」と題したレクチャーを受けました(写真2)。動物保護管理センターの業務内容、センターに犬や猫がやってくる理由、動物に関する社会問題、地域猫活動、保護猫・保護犬、動物福祉の理念についてなど、充実したレクチャーでした。その後、施設見学もさせていただきました。動物保護管理センターの方々には、この場を借りて御礼申し上げます。

 その後、京都市の猫カフェを訪れました(写真3)。猫カフェには初めて行ったのですが、事前に読んでいた『猫社会学、はじめます』に収録されている猫カフェ研究で指摘されていることが確認できたり、新たな発見があったりと非常に興味深い体験でした。このようにただ現場に行くのではなく、先行研究をふまえて現場を訪れることが学外実習では重要です。

 こうした学外実習をふまえて、どういった卒業論文が完成するのか、今から楽しみです。(櫻井悟史)

 

※写真は許諾を得た上で掲載しています。

 

(写真1)動物保護管理センター入り口

 

(写真2)動物保護管理センターの建物「ふれあい友遊館」。ここでレクチャーを受けました。

 

(写真3)猫カフェで猫スタッフにおやつをあげるゼミ生