美術史ゼミで学外実習に行ってきました

11月19日から21日まで2泊3日で恵那、松本方面に学外実習に行きました。恵那の中山道広重美術館では、明治期に新しく創作された「新版画展」を見ました。伊東深水の描いた「近江八景」のうち「粟津」「唐崎」などが歌川広重の近江八景の絵と並べて展示されており、それぞれの特質を知ることができました。松本では、開智学校や松本城、丸山太郎が民芸運動に心酔し収集した作品を展示する松本民芸館などを見学。またそこから足を伸ばし、戦没画学生の描いた作品を展示する無言館、安曇野ちひろ美術館、碌山美術館も訪問しました。その土地にその美術館があることの意味を考えながら、たっぷりと美術品に触れることのできた3日間となりました。(亀井若菜)


山梨県での学外実習

日本地域史のゼミでは、11月13日~15日に山梨県で学外実習を実施しました。1日目はまず山梨県立博物館を訪問して、学芸員の方に甲斐国の歴史を詳しく解説していただきました。その後、武田氏の家宝楯無鎧と伝承される国宝の大鎧を伝えた菅田天神社を見学。2日目は信長の焼き討ちにより、多くの犠牲者を出したことで知られる武田氏の菩提寺恵林寺を見学。それからマンズワインの勝沼ワイナリーを訪問して、工場見学をしました。関西ではあまり見ることのできない一面のブドウ畑の景色も印象的でした。午後からは、下小田原上条伝統的建造物群保存地区を、甲州市教育委員会の文化財課長さんや学芸員の方と一緒に歩きました。関西では稀な水田のほとんどない畠作村落で、かつては養蚕業で栄えた地域です。あらためて日本社会の多様性を学ぶことができました。3日目は日蓮宗の身延山久遠寺を参拝。菩提梯とよばれる長く急な石段はなかなかハードでした。3日間とも好天に恵まれ、また上条地区の皆さんをはじめ、多くの方々のご協力をえて、充実した楽しい実習になりました。(水野章二・東幸代)