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「東アジア国際関係史」のゼミが始まりました

 今学期から「東アジア国際関係史」のゼミが始まりました。

 地域文化演習Ⅰ(2回生授業)では、1719年朝鮮通信使の随行員であった申維翰の『海游録』(翻訳本)を読み始めました。日本の文化・人物に対する鋭い観察はもとより、日朝両国の考え方や政治的立場の違いから発生した様々な出来事がみられる興味深いテキストです。もともと難解な漢文体になっているので翻訳本といってもなかなか読んでいくのが容易ではないですが、講読を通じて前近代の異文化接触・交流のあり方やその性格を考えてみたいです。

 地域文化演習Ⅱ(3回生授業)では、東アジア国際関係史分野に関連する論文と史料読みを始めました。まず、5月までの授業では指導教員の研究分野に関わる論文と史料を読み合わせました。6月からは、受講生の研究テーマに関わる論文や諸資料(史料だけでなく、統計データなども可能)を各自で一つずつ選定し、発表者が分析した内容をもとにして全員で討論する研究トレーニングをしていく計画です。

 着任の後、初めて担当するゼミなので不慣れなところが多いですが、学生のみなさんにとって有益な授業になるように最善を尽くしていきたいと思っております。(李晐鎮)

 

 

【写真1】地域文化演習Ⅰの授業

 

 

【写真2】地域文化演習Ⅱの授業

 

 

【写真3】指導教員(李)の説明

 


海外研修@韓国と荒神山古墳現地説明会

 年度末、年度初めの考古学専攻は大忙しです。

 年度末には隔年で韓国と中国への海外研修を開催していますが、今年は3月26日から30日にかけて、韓国南部を中心に回りました。名将加藤清正が設計した蔚山倭城(うるさんわじょう)や、世界遺産に登録されている海印寺大蔵経板殿、木浦の国立海洋遺産研究所など、それぞれ学生の研究テーマと関連する場所を巡り知見を深めました。

 帰国してからまもなくの4月12日には、毎年3月に発掘調査を行っている荒神山古墳群の現地説明会を彦根市さんと共同で開催しました。当日は好天に恵まれ、90名前後のご参加をいただき盛会のうちに終えることができました。荒神山古墳群の発掘調査も3年目に入りましたが、まだまだ実態を明らかにできておらず、調査を継続していく予定です。

 慌ただしくも楽しい季節、次は6月22日に「彦根考古学ミーティング」を開催します。ぜひ皆さんも参加してくださいね!(佐藤亜聖)

【写真1】韓国研修 国立海洋遺産研究所にて

 

【写真2】荒神山古墳群現地説明会風景


地域文化学科へようこそ

 2025年4月4日、滋賀県立大学の入学式がおこなわれ、地域文化学科は60名の新入生を迎え入れました。4月になったとはいえ寒風が吹き(滋賀県北部ではありがち)、キャンパスの桜もまだつぼみばかりですが、地域文化学科にとって新入生は春風です。改めまして、ご入学おめでとうございます。

   「学びは、フィールドにある。」(当HPトップより)

 これは地域文化学科の看板です。新入生は早速、いろいろな授業を通してこの世界に足を踏み入れていきます。ただし、ひとり丸腰でというのではありません。経験豊富な教員一同がサポートします。元気に頑張っていきましょう。    (塚本礼仁)

【写真1】学科別新入生オリエンテーション2025

【写真2】キャンパスツアー2025