琵琶湖の宝石/ビワマス

 ビワマスは琵琶湖にしかいない魚です。その貴重さ、おいしさ、美しさ(魚肉の色)から、「琵琶湖の宝石」と呼ばれています。魚料理のコンテストでグランプリ(「天然ビワマスの親子丼」)を取ったり、テレビ番組などで紹介されたりして、全国的な知名度も少しずつ上がってきているようです。

 9月某日、滋賀県北部の淡水魚流通の調査のため、とある道の駅を訪れました。何と天然もののビワマス(刺身用)を販売しており、仕事の前に慌てて購入しました。ビワマスは10月1日から禁漁期間に入るため、今シーズンはこれがラストチャンスだったからです。帰宅後、家族でおいしくいただきました。

 「自慢話でおしまいか?」とお思いの方。ご心配なく。天然物は旬を過ぎてしまいましたが、養殖の「ビワサーモン」がまだあります。滋賀県の水産行政と養殖業者がタッグを組んで育成してきたもので、天然ものの良いところをしっかり引き継いだ、回転寿司のサーモンとはまったくの“別物”です。滋賀県にお越しの際は是非お試しください。(塚本礼仁)


国際会議参加報告

8月25~27日にソウルで行われた第3回「日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性」円卓会議「17 世紀東アジアの国際関係―戦乱から安定へ―」に参加してきました(http://www.aisf.or.jp/sgra/research/kokushi/2018/10227/)。

なぜソウルで行われたかというと、今回は豊臣秀吉の朝鮮侵略(倭乱)と、それから程なくして起きた清の朝鮮侵略(胡乱・こらん)が中心的な話題であったため、その舞台となったソウルが開催地として選ばれたということのようです。

私はこの国際会議に「胡乱」の研究者として招いていただき、日中韓の研究者の方たちと交流することができました。最終日にはスタディー・ツアーとして、スタッフ、参加者とともにソウル東南に位置する南漢山城を訪問しました。折からの台風の影響で天気は下り坂でしたが、みなさん元気に城歩きを楽しんでおられました。(鈴木 開)

写真1 会議の様子

写真2 清軍と朝鮮軍が対峙した南漢山城北門