「お取り寄せ」報告会&実食会

地理学・地域計画ゼミでは,教員(筆者)の専門が食べ物を中心とする産業地理学であることから,「めったに食べられない各地の名産品について,産地のことをしっかり勉強し,そのうえでお金を出し合って取り寄せ,実際に食べてみる」という取り組みをおこなっています。ゼミ内コンペで決まった今年度のメニューは,メインディッシュが富山県の氷見ブリ,デザートが青森県のスチューベン(ぶどう)です。

2019年1月30日(火)に,数カ月にわたった勉強の成果を発表する報告会とみんなが楽しみにしていた実食会を開きました。氷見ブリ班とスチューベン班による熱のこもった報告のあと,ブリは刺身・ブリしゃぶ・ブリ大根で,スチューベンは青果・ジュースで,それぞれ美味しく,かつお腹いっぱいいただきました。また,ブリは9kg超えのサイズだったため,食べきれなかったぶんはみんなで分けました。(塚本礼仁)

写真1.報告会の様子

写真2.氷見ブリ

写真3.刺身

写真4.スチューベン


滋賀県民俗文化財保護ネットワーク研修会

131日(木)に大津市で行われた滋賀県民俗文化財保護ネットワークの研修会で、「資源と用益の観点から『まつり』を考える」というタイトルで社会学の観点から祭りの継承について講演しました。この会は滋賀県内の各地から、それぞれの地元で祭りや民俗芸能を中心的に担われている方々、自治体で文化財保護を担当されている方々が参加し、今後の継承について考えようというものです。講演に続くパネルディスカッションでは、少子高齢化が進む地域社会の状況や、将来を見越した上で計画的に祭りや民俗芸能を続けていくためのとりくみについて活発な意見交換がなされ、有意義な時間となりました。(武田俊輔)    


3回生卒論キックオフ大会(着手発表会)を開催しました

1月29日、3回生による卒業研究の構想発表会を開催しました。その中、第二会場は、民俗学、保存修景学、文化人類学のゼミの発表が行われました。滋賀県湖北の五穀豊穣・村内安全を祈願するオコナイの改革をめぐる研究、東近江市乙女浜の水利用に関する景観構成要素を調査する研究、女性の個人墓購入現象を通じて家族関係や墓の位置付けを検討する研究など、バラエティに富む発表がなされました。興味関心を追求する楽しみを味わうとともに、意義ある成果を残してくれるよう願っています。(横田祥子)


東アジアの同性婚、LGBTをめぐる座談会

1月28日、「地域文化演習Ⅰ」の交流系ゼミでは、留学生をお呼びし、同性婚、LGBTをめぐる東アジア各国の状況と今後について座談会を行いました。李冠瑩さん(台湾出身)、ツェゲルさん、ゾローさん(いずれもモンゴル出身)が、同性婚やLGBTの人権をめぐる法的保障や世論、LGBT教育や性教育の必要性について話してくれました。各国の状況を比較し、それぞれ許容度の差には歴史的にどういったことが寄与しているのか、討論しました。留学生から日本人学生に対しては、日本の伝統芸能に異性装の役者が出てくる理由や、ボーイズ・ラブの漫画をどう思うかなどの質問がありました。同世代の若者が同性婚、LGBTの議題に関して積極的な姿勢を示していることに、大いに共感を得たようです。(横田祥子)