岐阜県での古代の遺跡踏査
遺跡や出土品といった「モノ」を分析対象にして、過去の人々の営みを研究するのが「考古学」です。ほとんどの場合、遺跡や出土品には、「どこの誰が、いつ、何のためにそれをつくったか」といった情報が、直接記されてはいません。ですので、考古学の研究では、机の上で書物をひもとくだけでなく、「自分の目で見て、確かめる」ということが重要なアプローチになります。
ゴールデンウィーク中、考古学ゼミでは、地元の研究者の方にご案内いただきながら岐阜県の西濃エリアに分布する古代の遺跡踏査を実施しました。現地に実際に足を運び、遺跡を取りまく地形や、周辺の遺跡との位置関係を確認すると、発掘調査報告書を眺めているだけでは見えてこないことがわかってきます。なぜそこにその遺跡が存在するのか。「百聞は一見に如かず」を積み重ねることが、考古学の研究の基本なのです。(金)