学外実習(環琵琶湖文化論実習1班)

1回生の必修授業である「環琵琶湖文化論実習」の1班では、以前ブログで紹介したオンライン実習に引き続き、2021年11月に学外実習を行ないました。

 

1班は、「滋賀観光の歴史と現在」をテーマに、COVID-19の感染拡大により大きな変容を余儀なくされた観光について学び、理解を深めました。

 

実際に訪れた場所は、滋賀県の有名観光地である「黒壁ガラス館」や「ラ コリーナ近江八幡」(写真1)をはじめ、アニメ聖地巡礼の場所としても名高い「豊郷小学校旧校舎群」(写真2)や、シネマツーリズムの対象とされることもある「八幡堀」などです。加えて、地域文化学科の教員たちが滋賀県の観光ガイドブックとしても使用できるように作った『歴史家の案内する滋賀』(文理閣)で取り上げた場所である、「石塔寺」(写真3)や「干拓資料館」(写真4)なども訪れました。

 

実際に現地に赴き、自身の視点で観察し、資料を集めるという作業は、いろいろな気付きをもたらしてくれるものであるということを再確認することができた学外実習となりました。

 

最後に、大変な時期にもかかわらず、快く実習を受け入れてくださった各地域のみなさまに御礼申し上げます。

 

写真1:ラ コリーナ近江八幡

 

写真2:豊郷小学校旧校舎群

 

写真3:石塔寺

 

写真4:干拓資料館

 


湖北地域で学外実習を実施しました

11月24日、「日本地域史(東・高木担当)」のゼミの学外実習として、米原市の旧入江内湖周辺集落へ赴きました。この地域には、地域の由緒にかかわる、いわゆる椿井文書が残されています。今回の実習には、椿井文書が何を目的として作成され、何をどのように表現しているのかを中心に事前学習して臨みました。

 

実習当日は、朝から米原市教育委員会の小野学芸員にご足労いただき、ご案内にあずかりました。湖北の古代豪族息長氏にかかわるといわれる礒崎神社や筑摩神社などの神社や、長沢の真宗寺院福田寺の参拝・拝観などでは、充実したご説明のお陰で理解が深まりました。旧入江内湖周辺の神社群は、椿井文書絵図にも描かれていますが、こうした現地踏査ののち、世継集落では、まちづくり委員会の方々のお話をうかがいながら、椿井文書絵図の現物を閲覧させていただきました。

 

当日は、予想外に強く冷え込み、震えながらのフィールドワークとなりましたが、小野学芸員をはじめ、ご対応くださった地域のみなさまのお陰で、大変熱い実習となりました。椿井文書の絵図描写と現状とを比較をしながら歩いた学生たちにも、身近な地域の歴史について、考えるところがあったと思います。関係各位のご協力に対して、改めて御礼申し上げます。(東幸代・高木純一)

 

写真1:筑摩神社での解説

 

写真2:世継集落での古文書閲覧

 

写真3:朝妻湊跡での集合写真