湖北地域で学外実習を実施しました

11月24日、「日本地域史(東・高木担当)」のゼミの学外実習として、米原市の旧入江内湖周辺集落へ赴きました。この地域には、地域の由緒にかかわる、いわゆる椿井文書が残されています。今回の実習には、椿井文書が何を目的として作成され、何をどのように表現しているのかを中心に事前学習して臨みました。

 

実習当日は、朝から米原市教育委員会の小野学芸員にご足労いただき、ご案内にあずかりました。湖北の古代豪族息長氏にかかわるといわれる礒崎神社や筑摩神社などの神社や、長沢の真宗寺院福田寺の参拝・拝観などでは、充実したご説明のお陰で理解が深まりました。旧入江内湖周辺の神社群は、椿井文書絵図にも描かれていますが、こうした現地踏査ののち、世継集落では、まちづくり委員会の方々のお話をうかがいながら、椿井文書絵図の現物を閲覧させていただきました。

 

当日は、予想外に強く冷え込み、震えながらのフィールドワークとなりましたが、小野学芸員をはじめ、ご対応くださった地域のみなさまのお陰で、大変熱い実習となりました。椿井文書の絵図描写と現状とを比較をしながら歩いた学生たちにも、身近な地域の歴史について、考えるところがあったと思います。関係各位のご協力に対して、改めて御礼申し上げます。(東幸代・高木純一)

 

写真1:筑摩神社での解説

 

写真2:世継集落での古文書閲覧

 

写真3:朝妻湊跡での集合写真