荒神山古墳現地説明会のご案内

滋賀県立大学地域文化学科では、彦根市文化財課と協力して彦根市の荒神山にある古墳群の発掘調査に取り組んでいます。現在、荒神山A支群1号墳という、1400年ほど前の巨大な横穴式石室をもつ古墳を発掘しています。

 

その発掘調査の成果を直接見ていただける現地説明会を、4月15日(土)に開催いたします。説明会は午前の部(10時~)と午後の部(13時~)を予定しています。集合場所は荒神山神社遥拝殿です。そこから古墳までご案内いたします。なお、当日は山道を歩きますので、歩きやすい服や靴でお越しください。詳細はチラシをご参照ください。(金)

 

荒神山現地説明会チラシ(pdf)

※小・中・高校生向け調査現場見学会は終了しています。

 


ヨシ(葭)焼き-近江の早春の風物詩-

3月中旬、近江八幡の西の湖周辺のいくつかの集落で、ヨシ(葭)焼きがおこなわれました。

冬場にヨシを刈り取ったのち、毎年この時期にヨシの新芽が芽生えます。それに合わせて、

一斉にヨシ地焼きをします。他の雑草の種子を焼いたりすることで、ヨシの生育を促すのです。

今年は学生らとともに円山地区でヨシ刈りをさせていただいたので、自分たちが刈った場所の

様子を見たいと思い、見学に向かいました。

 

数日前から天気がよかったので、よく燃えること燃えること。刈り取った部分はじわじわと

炎が移動し、一方、水辺の刈り残したヨシは火柱状に。

 

視界を遮っていたものがなくなり、広い焼け野原が出現しました。このあと、焼けた芽の脇

からまた新しい新芽が出て、一雨ごとにヨシ地が黒から茶色、さらに新緑へと変わっていくそ

うです。

 

毎月の古文書調査の際に、ヨシの生育状況を確認するのが楽しみになりました。(東 幸代)

 

【写真1】炎がじわじわと焼き尽くす 

 

【写真2】刈り残し部分は火柱状に 

 

【写真3】われわれがヨシ刈りをおこなった場所 


中学生用男女共同参画教材の動画撮影をしました

先日、滋賀県「中学生用男女共同参画教材」と併せて作成している「先輩からのメッセージ動画」の撮影を行いました。

 

この教材は、滋賀県女性活躍推進課が作成・提供している「男女共同参画教材」の中学生向け教材で、今年度、改訂作業が行われたものです。前回改訂に引き続き、京樂が「外部有識者アドバイザー」として、現場の先生方と協力して作業にあたりました。

 

今回の改訂では学校教育のICT化に対応するため、タブレット端末での活用を想定し、テキストデータを紙媒体ではなくPDFデータで配布することにしました。そしてさらに、新たに動画教材を作成することにしたのです。

 

この「先輩からのメッセージ動画」に、京樂ゼミ(ジェンダー史ゼミ)の山村悠理恵さんが出演することになり、滋賀県立大学の演習室で女性活躍推進課のお二人に撮影していただきました。山村さんは、滋賀県立男女共同参画センター(G-NETしが)で、ユースリーダーとして活躍していた学生です。中学生に向けて、男女共同参画社会を実現するための熱い思いをしっかりと話してくれました。

 

滋賀県内中学校(国公立・私立とも)に通うみなさんは、この動画を家庭分野・公民的分野・キャリア教育の授業の中でタブレットで見てください。動画は一般公開されませんが、教材のテキストは、4月以降に女性活躍推進課のHPで読むことが出来ます。

 

なお、教材は、中学生向け以外に、小学生向け・高校生向け(進路指導用・家庭用・公民用)もあります。「指導のてびき」とあわせて女性活躍推進課HPで公開されていますので、是非、みなさんにも目を通していただきたいです。 (京樂真帆子)

 

(写真1)カメラテスト中

 

 

(写真2)NG出しちゃった・・・

 

 

(写真3)最後はビシッと決めました


ヨシ(葭)刈り―近江の冬の風物詩―

1月の週末、近江楽座の地域博物館プロジェクト(スチューデント・キュレーターズ)の学生らとともに、近江八幡の西の湖でヨシ(葭)刈りをおこないました。場所は、古文書調査で毎月訪れている西川嘉右衛門商店のヨシ地です。古文書調査に参加してくださっている某博物館の副館長さんや、楽座の卒業生2名も参加してくれました。

 

西川嘉武さんのご説明やご指導を受けながら取組んだのですが、西川さんのお話の中に出てくる地名について、学生たちが「古文書にあった地名だよね。」という会話をしていました。フィールドワークは、古文書上の文字情報を具体的、立体的に理解するために重要なのですが、まさにそうした経験となりました。

 

実際に刈ってみると、ヨシ地にはセイタカアワダチソウなどヨシ以外の植物がかなり生えていることが分かりました。また、ツル植物がヨシに絡みついており、それを取るのに一苦労でした。西川嘉右衛門家は、所蔵する古文書からもわかるようにヨシ商売の歴史が長い家ですが、先人が江戸時代からこのような作業を繰り返してきたのかと思うと、その大変さに頭が下がる思いでした。

 

貴重な機会を与えてくださいました西川さん、どうもありがとうございます。非常に楽しく、得難い経験となりました。(東幸代・市川秀之)

 

【写真1】道具の使い方の説明

 

 

【写真2】刈ったヨシを揃える

 

 

【写真3】刈り取り終了!


地理学ゼミ 2022年度お取り寄せ

地理学ゼミでは、指導教員(塚本)が食べ物の産地の研究をしていることから、「希少または高価でなかなか食べられない名産品について、産地のことをしっかり勉強し、皆でお金を出し合って品物を取り寄せ、実際に食べてみる」という取り組みを毎年おこなっています。コロナ前は調理込みの実食会を開いていましたが、現在は加工品を取り寄せて各自持ち帰るというかたちにしています。ゼミ内コンペで決まったメニューは、メインディッシュが鹿児島県の『かごしま黒豚』、デザートが和歌山県の『有田(ありだ)みかん』です。

 

『かごしま黒豚』は、鹿児島県黒豚生産者協議会に加盟する養豚場が生産した豚、およびその肉のみが名乗ることを許されます(登録商標)。「バークシャー種」で、「肥育後期にさつまいもを10%~20%添加した飼料を60日以上」与えられ、「出荷日齢が(一般的な豚の1.2~1.5倍の)230日〜270日程度」でなければなりません。今回は養豚、食肉処理、加工、販売をすべておこなう会社から、角煮を取り寄せました。実際に食べると? ほろり、とろり。残ったタレは白米に・・・。

 

『有田(ありだ)みかん』は、ご存知のとおり温州みかんのトップブランドです。農家も王様気分かというと実は真逆で、トップだからこそ、その地位を守るため、スマート農業の導入といった技術革新を積極的に進めています。今回は有田みかんが丸ごと入ったゼリーを取り寄せました。水分の90%はみかん果汁です。実際に食べると? 「真夏にみかん」ならコレ! このことは、みかんだけでなく農業地域にとって非常に重要です(=加工の意義)。種明かしは、塚本担当の講義にて・・・。
(塚本礼仁)

 


写真1 黒豚チームの研究発表

 


写真2 有田みかんチームの研究発表

 


写真3 商品お披露目