ヨシ(葭)刈り―近江の冬の風物詩―

1月の週末、近江楽座の地域博物館プロジェクト(スチューデント・キュレーターズ)の学生らとともに、近江八幡の西の湖でヨシ(葭)刈りをおこないました。場所は、古文書調査で毎月訪れている西川嘉右衛門商店のヨシ地です。古文書調査に参加してくださっている某博物館の副館長さんや、楽座の卒業生2名も参加してくれました。

 

西川嘉武さんのご説明やご指導を受けながら取組んだのですが、西川さんのお話の中に出てくる地名について、学生たちが「古文書にあった地名だよね。」という会話をしていました。フィールドワークは、古文書上の文字情報を具体的、立体的に理解するために重要なのですが、まさにそうした経験となりました。

 

実際に刈ってみると、ヨシ地にはセイタカアワダチソウなどヨシ以外の植物がかなり生えていることが分かりました。また、ツル植物がヨシに絡みついており、それを取るのに一苦労でした。西川嘉右衛門家は、所蔵する古文書からもわかるようにヨシ商売の歴史が長い家ですが、先人が江戸時代からこのような作業を繰り返してきたのかと思うと、その大変さに頭が下がる思いでした。

 

貴重な機会を与えてくださいました西川さん、どうもありがとうございます。非常に楽しく、得難い経験となりました。(東幸代・市川秀之)

 

【写真1】道具の使い方の説明

 

 

【写真2】刈ったヨシを揃える

 

 

【写真3】刈り取り終了!