「東アジア国際関係史」のゼミが始まりました

 今学期から「東アジア国際関係史」のゼミが始まりました。

 地域文化演習Ⅰ(2回生授業)では、1719年朝鮮通信使の随行員であった申維翰の『海游録』(翻訳本)を読み始めました。日本の文化・人物に対する鋭い観察はもとより、日朝両国の考え方や政治的立場の違いから発生した様々な出来事がみられる興味深いテキストです。もともと難解な漢文体になっているので翻訳本といってもなかなか読んでいくのが容易ではないですが、講読を通じて前近代の異文化接触・交流のあり方やその性格を考えてみたいです。

 地域文化演習Ⅱ(3回生授業)では、東アジア国際関係史分野に関連する論文と史料読みを始めました。まず、5月までの授業では指導教員の研究分野に関わる論文と史料を読み合わせました。6月からは、受講生の研究テーマに関わる論文や諸資料(史料だけでなく、統計データなども可能)を各自で一つずつ選定し、発表者が分析した内容をもとにして全員で討論する研究トレーニングをしていく計画です。

 着任の後、初めて担当するゼミなので不慣れなところが多いですが、学生のみなさんにとって有益な授業になるように最善を尽くしていきたいと思っております。(李晐鎮)

 

 

【写真1】地域文化演習Ⅰの授業

 

 

【写真2】地域文化演習Ⅱの授業

 

 

【写真3】指導教員(李)の説明