美術史実習で京都国立博物館へ
学科の選択必修科目に、「美術史実習」があります。美術史を研究する上では、実際にオリジナルの作品(実物)を見て、絵の具の質感や絵の大きさなどを直接感じ取ることがとても大切です。この「美術史実習」の授業では、美術館に履修者皆で見学に行き、各自一つの作品を選んでその表現について報告することを行います。
4月には彦根城博物館に「彦根屏風」を見に、5月には京都国立博物館に「池大雅」展を見に行きました。6月30日には京都国立博物館に行き、長澤蘆雪の「人物鳥獣図巻」や狩野元信の「釈迦堂縁起絵巻」を見ました。「釈迦堂縁起絵巻」では、場面が展開するにつれお釈迦さんが次々に姿を進化させていく表現に目を見張りました。皆で見ると自分には見えていなかったものに気づくことができ、それが次の発見を呼び、とても楽しく面白くそして深く見ることができます。見学後の授業での報告会では、絵の表現についてさらに掘り下げて考えました。(亀井若菜)