社会学ゼミのアニメ聖地巡礼

 地域文化学科の社会学ゼミでは、これまで何度かアニメ聖地巡礼の学外実習を実施してきました。先日も、ゼミ生の一人が、アニメ『AIR』(京都アニメーション制作)の聖地巡礼に興味があるということで、兵庫県香美町を訪れました。
 『AIR』は2005年に放映されたアニメなのですが、香美町にある香住観光協会では(図1)、放映から20年経った今でも『AIR』の聖地巡礼者のための様々なおもてなしを用意してくれています(いつからこうした取り組みがあるのかについては不明)。香住観光協会で聖地巡礼マップを受け取った社会学ゼミの一行は、その地図を手がかりに、アニメに登場した場面を探したり、町に点在している『AIR』仕様の飛び出し坊やを見つけたりしました(図2)。
 香住観光協会では、『AIR』の聖地以外にも、余部鉄橋というところが見ごたえがあると教えてもらったので、そちらにも行ってみることにしました。余部鉄橋には、地上約40メートルの位置に「空の駅」という展望施設がありました(図3)。JR餘部駅に直結するその場所は、どうやら鉄道ファンの聖地になっているようでした。思いがけず、別の聖地に辿り着いたわけですが、そこに置かれた旅ノートを読んで(図4)、聖地研究はもっと拡張できるのではないかということを考えたりしました。
 折角、兵庫県に行きましたので、同じく兵庫県に聖地がある『涼宮ハルヒの憂鬱』(京都アニメーション制作)というアニメの聖地も訪れました(図5)。そこは、アニメ聖地研究にとっても重要な場所なのですが、十数年来の同アニメのファンである私にとっては、ついに来ることができた、感慨深い場所でした。(櫻井悟史)                                                    
                              

【図1】香美町香住観光協会内にある『AIR』コーナー(許諾を得て撮影しております)
                                  

【図2】『AIR』の登場人物の姿をした飛び出し坊や
               

【図3】余部鉄橋「空の駅」展望施設の一部
                    

【図4】餘部駅に置いてあった旅ノート
                      

【図5】『涼宮ハルヒの憂鬱』の聖地巡礼を終えたあとのゼミ生集合写真(甲陽園駅)