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建造物の調査実習

 7月上旬、「地域文化演習Ⅱ」(3回生対象科目)において、建造物の調査実習を行いました。調査対象建物は、昨年度の調査実習を行った八坂山了徳寺(彦根市内)のお隣にある建物です。この建物は、明治後期に茅葺・平屋建てとして建てられましたが、昭和後期に茅葺屋根部分のみ撤去し、瓦葺の2階部分を増築した民家です。このような行為を「合掌崩し」「屋根替え」などと呼んでいます。

 調査当日は、民家の1階部分の平面図(間取り)を作成するために、参加者で分担しながら記録・計測・写真撮影を行いました(写真1、2)。この民家の間取りは、土間以外の4つの部屋が漢字の「田」の字のように整然と並んでおり、この地域の茅葺民家としては典型的な間取りでした。実測調査の経験を積み、なおかつ、了徳寺のご住職から、湖東地域における伝統的民家の住まい方についてのお話を聞くことができ、有意義な調査実習となりました。
 最後に、了徳寺の三浦住職には、昨年度に引き続き、調査実習にご協力いただき、誠にありがとうございました(写真3)。(石川慎治)                                                                                                                                                                                                           

【写真1】 実測調査風景1

【写真2】 実測調査風景2

【写真3】 調査参加者と三浦住職


博物館学芸員資格の取得をめざして

 地域文化学科では、毎年半数程度の学生が博物館実習の授業を受講します。この授業は学芸員資格をとるために必要な実習で、卒業生のなかには各地の博物館で学芸員として活躍をしている人も多くいます。
 授業では、前期の半分をかけて、学生が企画した展示を仕上げ、学内および多賀町立博物館で展示をします。パネルや展示模型なども一から作るので大変ですが、多くのみなさんにみていただけるのでやりがいがある授業です。
 今年は、「校内のどんぐり」、「昔の灯り」や「琵琶湖の漂流物」、「古い駅舎」などをテーマにした展示をしました。(市川秀之)

 

【写真1】ランプを展示する受講生

【写真2】学生手作りの駅舎模型


賀茂御祖神社の拝観

 日本古代史ゼミは、賀茂御祖神社(下鴨神社)の解説付き見学という、京都の歴史を学ぶ貴重な機会を頂戴しました。雨が降る中、神妙な面持ちのゼミ生達と共に、静かな参道を歩いて向かいます。

 まず、参集殿にて、友田重臣宮司より、下鴨神社の歴史や本殿の建築様式などについての解説をしていただきました。その中で、下鴨神社の境内を「バチカン」に例えておられたのが面白く、印象に残りました。

 そして、本殿などの拝観に移り、現地では新木直安禰宜(ねぎ)が熱のこもった説明をしてくださいました。国宝の本殿が切妻平入りで、屋根の長さが前後で違う流れ造り(ながれづくり)なのだと、少し離れたところからでも確認することが出来ました。

 三井神社に続いて拝観した大炊殿には、丁度、近江八幡市の神社から奉納された稲があり、下鴨神社と近江(滋賀県)との長く、深い縁を感じました。

 令和18(2036)年に行われる式年遷宮の準備がもう始まっていることなども教えていただき、観光だけではわからない詳しい歴史と深い文化を知ることが出来ました。ゼミ生達が、今日の学びをこれからの研究に活かしてくれることに期待します。幾多の戦乱や自然災害による被害を乗り越えてきた下鴨神社の歴史をうかがい、平安時代研究を専門とする教員も、文化財保存の重要性をしっかりと心に刻みました。

 御世話になりました友田重臣宮司、新木直安禰宜に心からの感謝を申し上げます。そして、仲介してくれたゼミ生さん、ありがとう。

 解散した後、教員はあらためて本殿に参拝し、ゼミ4回生が卒論をしっかりと書き上げて、全員が無事に卒業できますように、と祈りを捧げました。 (京樂真帆子)

                                                                                                                     

写真1:鳥居の前で

写真2:参集殿での友田重臣宮司の解説

写真3:楼門での新木直安禰宜の解説