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8/8・9・10 「環琵琶湖文化論実習」の学外実習 1班「世界農業遺産『琵琶湖システム』の歴史と現在」

「環琵琶湖文化論実習」はフィールドワークに重きを置く本学科の看板授業です。

コロナの縛りから解放された今年度は、二泊三日の学外実習も復活しました。

 

塚本(地理学)・高木(歴史学)が引率する1班のフィールドワークは、「世界農業遺産『琵琶湖システム』の歴史と現在」をテーマに、文字通り琵琶湖をぐるりと一周しました。

湖と川・里・森の結びつきが生んだ近江の暮らしは、『琵琶湖システム』としてその価値を評価され、2019年2月に日本農業遺産(農林水産省)、2022年7月に世界農業遺産(国連食糧農業機関/FAO)の認定を受けました。

 

私たちは、近江盆地の農業、琵琶湖漁業、生活文化(淡水魚食、発酵、水と近い暮らし)などについて調べ、それらの現場を実際に見に行ってきたということになります。

 

特に二日目が濃密でした。午前は野洲市須原で『琵琶湖システム』の最前線といえる環境配慮型農業(魚のゆりかご水田)を視察し、プロジェクト・リーダーである堀彰男氏のレクチャーを受けました(写真2)。

そして午後は高島市針江へ移動し、「カバタ(川端)」という琵琶湖とつながった一般家庭の水場(写真3)を見学しました。『琵琶湖システム』が近江の暮らしであることを体感できました。(塚本礼仁)

 

写真1:近江八景浮御堂

 

写真2 魚のゆりかご水田のレクチャー

 

写真3 針江エコツアー


7月22日(土)・23日(日)にオープンキャンパスを行いました。

本学科では、学科紹介・入試説明会に加えて、学生の研究発表、模擬授業、各教員の専門紹介パネル・書籍展示、さらには勾玉製作、CGによる古民家復元、デジタルマッピングといった各種体験コーナーなど、盛りだくさんの内容をご用意しました。

 

とりわけ学生の研究発表は、荒神山古墳における発掘調査の成果紹介、近江楽座で行っている名産品「政所茶(まんどころちゃ)」の生産・販売活動の紹介、ロックフェスをテーマにした卒業論文執筆の進捗報告など、私たち教員にとっても興味深いものばかりでした。

 

幸い二日間にわたって大きなトラブルもなく、みなさまに本学科の雰囲気を知っていただけたのではないかと思います。多くの本学科の学生さん達のご協力があったことも付記しておきます。

まだまだ油断は禁物ですが、新型コロナウイルス感染症の流行以前に近い体制でのオープンキャンパスを開催できたこと、炎天下にも関わらず、大変たくさんの方にお越しいただきましたことに感謝申し上げます。

 

みなさまの本学科への入学を心よりお待ちしております。(高木)

 

写真1 会場の様子

写真2 学生による研究発表

写真3 勾玉製作体験


数年ぶりに宿泊をともなう学外実習を実施しました

6月初旬、地域文化演習Ⅰ「日本地域史」、及び地域文化演習Ⅱ・Ⅲ「日本中・近世史ゼミ」のメンバーで、愛知県岡崎市へ学外実習に赴きました。数年ぶりの宿泊を伴う県外実習です。

 

今年のNHK大河ドラマに因んで、徳川家康や岡崎市の歴史、また、地場産業についての事前学習をおこない、1日目は岡崎宿東海道二十七曲り、カクキュー八丁味噌、大樹寺、滝山寺、滝山東照宮を訪問しました。2日目は、朝から岡崎城などを見学する予定でしたが、記録的な大雨のため予定を変更し、名古屋市博物館のみの見学にとどめて帰彦しました。名古屋市博では、リニューアルのための長期休館を前に、力のこもった特別展を開催しており、大変見応えがありました。

 

見学先各所では、みなさまには詳細な解説をいただきましたが、とりわけ、名古屋市博の岡村学芸員には、天候が理由とはいえ突然の時間変更にご対応いただきまして、お礼の申し上げようもありません。関係者のみなさま、改めましてありがとうございます。大変勉強になりました。(東 幸代・高木純一)

【写真1】滝山寺参拝(ご住職のご説明) *写真撮影許可を頂いています

【写真2】夕食はBBQ

【写真3】名古屋市博物館見学(岡村学芸員のご説明)