ブログ

国際会議参加報告

8月25~27日にソウルで行われた第3回「日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性」円卓会議「17 世紀東アジアの国際関係―戦乱から安定へ―」に参加してきました(http://www.aisf.or.jp/sgra/research/kokushi/2018/10227/)。

なぜソウルで行われたかというと、今回は豊臣秀吉の朝鮮侵略(倭乱)と、それから程なくして起きた清の朝鮮侵略(胡乱・こらん)が中心的な話題であったため、その舞台となったソウルが開催地として選ばれたということのようです。

私はこの国際会議に「胡乱」の研究者として招いていただき、日中韓の研究者の方たちと交流することができました。最終日にはスタディー・ツアーとして、スタッフ、参加者とともにソウル東南に位置する南漢山城を訪問しました。折からの台風の影響で天気は下り坂でしたが、みなさん元気に城歩きを楽しんでおられました。(鈴木 開)

写真1 会議の様子

写真2 清軍と朝鮮軍が対峙した南漢山城北門


草津宿本陣文書の調査に参加しています

 8月はじめから9月末までの2ヶ月間、草津市教育委員会が草津宿本陣文書の
集中調査をおこなっています。東が調査委員をつとめている関係で、この調査
には、本学科の学生・院生計15名が参加させていただいています。
今年度から3年のあいだに史料目録の完成を目指しますが、今年度は、丁数
確認や法量測定等の基礎作業に取り組んでいます。
この調査は、注目度が高く、新聞5社が記事に取り上げてくださいました。
学生Y君やF君が調査をしている場面の写真のみならず、院生K君とA君のコ
メントも掲載されています。8月中の新聞記事で、御覧になった方もいらっしゃ
るのではないでしょうか。(東幸代)


環琵琶湖文化論実習第1班

 環琵琶湖文化論実習第1班は『地域文化財の保存・活用と地域の活性化』をテーマに 人口減少の進む湖北の中山間地域を訪ねました。湖北に限らず、中山間地域では人口減少に伴う地域社会の衰退が、集落機能の衰退を招き、地域文化財の保存はおろか集落の維持が危ぶまれる状況にあります。

 この実習の目的は湖北に点在する地域文化財の来歴を明らかにし、その現状を把握し、その地域文化財に相応しい保存・活用のあり方を模索し、地域の活性化に貢献する可能性を探ることにあります。

 1日目は米原市の姉川上流域に位置する東草野の重要文化的景観を訪れ、景観を構成する建造物などを見ながら臨地講義をおこないました。

 2日目は湖北に点在する十一面観音などを見学しながら、岐阜県揖斐郡揖斐川町諸家の集落を訪れました。諸家は峠を越えて東草野の集落と密接なつながりがあり、相互に共通するノリクラと呼ばれる特徴的な蔵などについて調査しました。

 3日目は長浜市北部の高時川流域の中山間地域や、高島市の海津・西浜の重要文化的景観を訪れ、臨地講義をおこないました。

 普段あまり見慣れていない生活文化に接した学生が多く、感銘を受けていました。とくに、保存活用されている民家の内部や、蔵の内部を見せていただくなど、地元の方の予想外にオープンな対応に学生が戸惑う場面もありました。(濱崎一志)

写真上 岐阜県揖斐川町諸家のノリクラ

写真下 高時川流域の中山間地域の集落の見学