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環琵琶湖文化論実習第3班

3班は、「近江・滋賀と戦‐戦場・銃後そして平和へ‐」をテーマに、7世紀の壬申の乱、8世紀の恵美押勝の乱、中世の甲賀郡惣、そして、20世紀のアジア・太平洋戦争などに関するフィールドワークを行いました。

その中で、滋賀県男女共同参画センター(G-NETしが)に寄贈された『婦人国防』(大日本国防婦人会京都地方本部機関誌)など地域女性史に関わる貴重な史料を閲覧し、実際の史料に基づく研究の面白さを学びました。さらに、「共に語ろう! 地域と女性の歴史」と題して、滋賀県で地域女性史の研究活動を行っておられるミモザネットのみなさんと対話をしました。学生たちは、グループ・ディスカッションを通して、地域から学ぶことの大切さを実感したようです。

共催していただきましたG-NETしがのみなさま、ミモザネットのみなさまに、心からの感謝を申し上げます(京樂真帆子)。

 


環琵琶湖文化論実習2班

1回生の環琵琶湖文化論実習2班は「農業探偵コナン~湖南地域の第一次産業の歴史と現在~」と題し、甲賀市甲南ふれあいの館での農具調査、東近江市鋳物師地区での溜池の絵図や現地の見学、アグリパーク竜王での施設見学や地元の農耕儀礼に関する聞き取りなどをおこないました。また農業に深く関連する砂防や治水について学ぶため、オランダ堰堤やアクア琵琶の見学も実施しました。現地では多くのみなさんのお話をうかがい、貴重な絵図なども拝見しました。受講生は事前に文献でさまざまなことを調べていきましたが、現地ではまた新たな疑問をたくさん発見したようです。後期の授業でそれを深めていければと思います。(市川秀之)

写真上:竜王町でのブドウ狩り体験

写真下:竜王町での近江牛牧場の見学


美術史実習で京都国立博物館に行きました

7月6日に美術史実習の授業の一環として京都国立博物館の展示を見学しました。

この授業では、博物館や美術館の展示を見に行き、1つの作品を選び、何がどのように表現されているかを自分自身の言葉で語る、ということを行います。この日は、室町時代の「鶴草子」や「福富草紙」、江戸時代の長沢芦雪の「蓬莱山図」などを見ました。近江国の伊香を舞台とする「鶴草子」は、鶴が女の姿になって、かつて自分を助けてくれた男が地頭の息子の横暴に困っているのを助ける話です。繊細で美しい表現をじっくり見ることができました。

この授業では、4月には彦根城博物館で彦根屏風を、5月には京都国立博物館で一遍聖絵の展覧会を見学しました。