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卒業式が行われました。

季節外れの寒さに見舞われた3月20日、滋賀県立大学では卒業式が行われました。例年、大学全体の式の後、各学科に分かれての卒業式となります。学科による卒業式での卒業証書の授与が、学科長の年度末にある大きなお仕事といえます。緊張はしますが、学生さんの名前を読み上げながら、4年間の成長を実感するこの瞬間は、とても感慨深いものです。すべての学生さんの卒業証書授与が終わった後、これも近年恒例となっていますが、卒業する学生さんと教員の集合写真を撮影して、今年度の卒業式は、無事に終わりました。

 

地域文化学科で学んだ・経験したことを糧に、次のステージでもがんばっていただけたらと思います。みなさんの今後のご活躍をお祈りしています。(石川)

 

 

写真1:地域文化学科の卒業式

写真2:卒業証書授与の様子

写真3:恒例の集合写真


荒神山発掘

滋賀県立大学地域文化学科では、昨年から彦根市文化財課と協力して、同市の荒神山A支群1号墳という古墳の発掘調査に取り組んでいます。今年も3月のはじめから調査区の掘削を開始しました。本学科の学生22名が調査に参加してくれています。

 

今回の調査では、遺体を埋葬した「横穴式石室」の入り口前方部分、「羨道(せんどう)」と呼ばれる、石室にとりつく通路部分があったと推定される部分を掘っています。昨年の調査では、石室の中から室町時代の石仏がみつかり、中世に古墳を仏堂として再利用していたことがわかりました。今年も、古墳そのものの実態解明はもちろん、その後この古墳がどのように扱われてきたのかも含め、歴史の全体像を明らかにしていくことを目指します。(金宇大)

 

(写真1)石室羨道部分に設けた調査区

 

(写真2)羨道部分の掘削作業

 

(写真3)平面図と土層図の作成


今年もヨシ刈りをしました!

数年にわたって古文書調査に取り組んでいる近江八幡市・西の湖畔の西川家で、今年もヨシ(葭)刈りをさせていただきました。

 

近江楽座「博物館プロジェクト(スチューデント・キュレーターズ)」の学生や卒業生たちが参加しました(【写真1】)。西川家のヨシの一部はヨシ紙の原料となり、製品化されていますが、ちょうど先日、県内の某百貨店で期間限定の販売コーナーが設置されていました(【写真2】)。

 

自分が調査していることもあり、嬉しくなって一筆箋を大量に買い込んでしまいました。「ふなずし」や「甲賀忍者」など、滋賀のかわいいキャラクターが描かれています(【写真3】)。(東 幸代)

 

【写真1】ヨシ刈り

 

【写真2】西川嘉右衛門商店のブース

 

【写真3】ヨシ紙の一筆箋