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地理学ゼミ 2021年度お取り寄せ報告会

地理学ゼミでは、指導教員(塚本)が食べ物の産地の研究をしていることから、「希少または高価でなかなか食べられない名産品について、産地のことをしっかり『勉強』し、皆でお金を出し合って品物を取り寄せ、実際に食べてみる」という取り組みを毎年おこなっています。コロナ禍により昨年度はやむを得ず中止にしましたが、今年度は調理込みの実食会を省き、加工品を取り寄せて各自持ち帰るというかたちにして復活させました。ゼミ内コンペで決まったメニューは、メインディッシュが福井県の「越前がに」、デザートが長野県産りんごの「シナノゴールド」です。

 

2022年1月25日(火)に、数か月にわたる『勉強』=産地調査の成果を披露する報告会を開きました。かにチーム・りんごチームそれぞれの熱のこもった研究発表のあとは、いよいよ産地から届いた品物のお披露目へと移ります。

 

「越前がに」は福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニです。爪につけられたGI(地理的表示保護制度)マーク入りの黄色いタグが目印で、数あるブランドがにの中でも抜群の品質と知名度を誇ります。今回はゆでがに2杯を取り寄せ、教員が解体し、皆で分けました。後日談によると、身はもちろん、その濃厚なかに味噌が、若い大学生にも好評でした。

 

「シナノゴールド」は長野県で開発された黄色系りんごです。食味・食感ともに国内市場での評価が高く、さらにはライセンス契約を結び、黄色系りんごが珍重されるヨーロッパでも生産・販売されています。今回は生地やソースにシナノゴールドを使ったレア・チーズケーキを取り寄せました。実際に食べると・・・? 良い意味で、ぜひお試しください。(塚本礼仁)

 

写真1 かにチームの研究発表

写真2 越前がに

写真3 りんごチームの研究発表

写真4 シナノゴールドを使ったレア・チーズケーキ


2021年度の卒論キックオフ大会が開催されました

1月25日(火)に、卒論キックオフ大会が開催されました。3回生を対象とし、これから卒業論文に本格着手するにあたっての決意表明や現在考えている研究テーマを披露する機会です。

 

登壇した学生は、教員や参加者との質疑応答を通じて、自らの気づきを得ながら、これからの卒論研究に反映させます。会場の独特の雰囲気に緊張した学生もいたようですが、学術発表の醍醐味を味わう絶好の機会となったことでしょう。コロナ禍の折でしたが、細心の注意を払いながら、無事にキックオフ大会を終えることができました。(萩原)

 


学外実習(環琵琶湖文化論実習1班)

1回生の必修授業である「環琵琶湖文化論実習」の1班では、以前ブログで紹介したオンライン実習に引き続き、2021年11月に学外実習を行ないました。

 

1班は、「滋賀観光の歴史と現在」をテーマに、COVID-19の感染拡大により大きな変容を余儀なくされた観光について学び、理解を深めました。

 

実際に訪れた場所は、滋賀県の有名観光地である「黒壁ガラス館」や「ラ コリーナ近江八幡」(写真1)をはじめ、アニメ聖地巡礼の場所としても名高い「豊郷小学校旧校舎群」(写真2)や、シネマツーリズムの対象とされることもある「八幡堀」などです。加えて、地域文化学科の教員たちが滋賀県の観光ガイドブックとしても使用できるように作った『歴史家の案内する滋賀』(文理閣)で取り上げた場所である、「石塔寺」(写真3)や「干拓資料館」(写真4)なども訪れました。

 

実際に現地に赴き、自身の視点で観察し、資料を集めるという作業は、いろいろな気付きをもたらしてくれるものであるということを再確認することができた学外実習となりました。

 

最後に、大変な時期にもかかわらず、快く実習を受け入れてくださった各地域のみなさまに御礼申し上げます。

 

写真1:ラ コリーナ近江八幡

 

写真2:豊郷小学校旧校舎群

 

写真3:石塔寺

 

写真4:干拓資料館