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3年ぶりのタイ実習

文化人類学ゼミでは、2022年9月に10日間ほど、有志でタイに行ってきました。今回、タイ華人の宗教やコミュニティと、スコータイやチェンマイの歴史遺産の保護と活用について学ぶことを目的に掲げました。タイで華人は同化した、うまく融合したと言われますが、私の目には中国由来の信仰であっても、タイ現地のものとして受け入れられているようで、文化要素を分類することの困難さを感じました。学生たちは、コロナ禍で知的な刺激を得る機会が限られていたことに改めて気付き、タイでの実習を経てさらなる学習欲がかき立てられたようです。今後もコロナの感染状況をにらみながら、海外での実習を計画していきたいです。(横田) 

 

 

 写真1枚目 バンコクのチャイナタウンにある天華医院廟  タイでは宗教施設が福祉の一環で病院や救急医療を提供している。 

 

写真2枚目 スコータイ歴史公園 

 

写真3枚目 チェンマイのドイステープ寺院にて


2022年度の環琵琶湖文化論実習の成果プレゼンテーションが開催されました

12月13日(火)に、1回生を対象とした環琵琶湖文化論実習の成果プレゼンテーションを実施しました。3つの班(20名ずつ)から選出された各4名の計12名が、受講生および教員の前で発表するものです。各々が工夫を凝らしたスライドを準備し、約4分の限られた時間の中で素晴らしい報告をしてくれました。年明けに1年間の集大成として報告書をまとめます。いまから発刊が楽しみです。(萩原)

 

環琵の成果プレゼンテーション(写真1)

 

 

環琵の成果プレゼンテーション(写真2)


若狭国小浜・太良荘のフィールドワーク

10月26日、東ゼミ(日本近世史)・高木ゼミ(日本中世史)合同で学外実習に行ってきました。

 

午前中には小浜の町並みを巡検しました。何気ない道の傾斜や道幅の違い、さらには地名に注意を向けながら歩くことで、中世以来の港町の姿を感じ取ることができました。

 

お昼に若狭のおいしいお魚をいただき、午後はまず福井県立若狭歴史博物館にて特別展「中世若狭の「まち」」を見学しました。敦賀をはじめとする若狭の都市について、豊富な絵図と古文書で学ぶことができました。なかでも明通寺・羽賀寺に残された木製の寄進札は興味深いものでした。

 

締めくくりには著名な中世荘園である太良荘の故地を見学しました。圃場整備こそされていますが、当地には中世村落の景観がよく残されています。実際に自分の足で歩いてみることで、そのスケール感をつかむことができたように思います。

 

中世・近世の村と町を同時に学ぶ貴重な機会となりました。
終日ご案内いただいた若狭歴史博物館学芸員の徳満悠さんに感謝申し上げます。(高木)

 

(写真1)小浜巡検の様子

(写真2)若狭歴史博物館にて展示見学

(写真3)太良荘故地を歩く