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10月7日「ひこね考古学ミーティング2023」を開催します

滋賀県立大学は、地元、彦根市さんとタッグを組ませていただいて、考古学の調査研究に共同で取り組んでいます。その中心的なプロジェクトとして、今年から荒神山古墳群の発掘調査を開始しました。

(2023年3月19日のブログ記事参照 荒神山古墳現地説明会のご案内 (usp.ac.jp)

 

この荒神山古墳群の発掘成果をはじめ、彦根の遺跡や文化財について一般の方々に広く知っていただきたく、来る10月7日に「ひこね考古学ミーティング2023」を滋賀県立大学で開催する運びとなりました。彦根市さんによる文化財調査のお話や、彦根東高等学校の生徒さんたちによる彦根城跡の岩石調査の報告など、盛りだくさんの内容です。稲部遺跡で発見された日本最古級の「靫」(ゆき:矢の収納具)の実物も初公開されます。詳細は以下のチラシをご参照ください。

 

文化財をキーワードに、行政・大学・地域が一体となった交流の場を実現できればと考えています。ぜひご参加ください。(金)

 

(ダウンロードはこちから➡)ひこね考古学ミーティング2023


環琵琶湖文化論実習3班「地域資源としての文化遺産をいかに活用していくか」

金(考古学)と櫻井(社会学)が担当する「環琵琶湖文化論実習」3班では、「地域資源としての文化遺産をいかに活用していくか」をテーマに、フィールドワークを実施しました。

竹生島や朽木を歩き回ったり、滋賀県文化財保護協会で土器を洗う体験をさせていただいたり、安土城跡を登ったり、忍術屋敷のからくりに驚いたりと、盛沢山の内容となりました。

 

大変だったのは、予想外の事態でスケジュールの変更を余儀なくされたことでした。

もともと長浜港から竹生島に渡ったあと、竹生島から今津港に渡るという琵琶湖横断ルートを予定していました。しかし、台風の影響で竹生島から今津に行くことができなくなり、急遽、竹生島から長浜へ引き返し、陸路で高島市を目指さざるをえなくなりました。これだけでは終わりませんでした。2日目には高島市から大津市にある滋賀県文化財保護協会に向かったのですが、そのルート上で交通事故が発生し、バスでは迂回することもできなかったため、高島市から長浜市に引き返し、高速道路を使って大津に向かうという、予定とは真逆のルートをとらざるをえなくなってしまいました。

 

そんなハプニング続きの実習でしたが、こうしたことも含めて実習であると改めて実感いたしました。ご協力いただきました地域の方々、急なルート変更にご対応くださったバスの運転手の方々、本当にありがとうございました。(櫻井悟史)

 

写真1 竹生島での集合写真

写真2 滋賀県文化財保護協会での土器洗い実習

写真3:安土城跡に登る前の学生のレクチャー


環琵琶湖文化論実習2班「滋賀の景観から読み解く地域文化」

環琵琶湖文化論実習2班は「滋賀の景観から読み解く地域文化」と題し、景観まちづくり、東アジア交流史の視点から、滋賀の独特の景観を育む自然環境、さらには地域文化の持続的な発展について学びました。

 

参加メンバーには県外出身者も多く、琵琶湖を一周した今回の実習では、大学キャンパス近辺では見られない湖南・湖西・湖北の独特な自然景観や街並み風景に魅了されたようです。

10月からは、得られた情報をもとに実習報告書としてまとめることになります。
最後に、今回のフィールドワークにご協力いただいた地域の皆様方に心より御礼申し上げます。(萩原 和)

 

写真1:学生による琵琶湖大橋周辺の説明

 

写真2:藤樹書院に関するレクチャーの様子