環琵琶湖文化論実習2班の記録
1回生を対象とする本実習2班は、「信仰と水陸交通からみる湖東・湖南の地域文化」をテーマとしてコースを組みました。
8月9日には、草津宿本陣や旧和中散本舗といった陸上交通に関係する施設や、江戸時代に琵琶湖の舟奉行をつとめた芦浦観音寺を見学しました。【写真1】は、旧和中散本舗でご当主のお話を聞きながら野帳にメモをとる学生たちの様子です。
同月10日は、ヨシ葺きの屋根が美しい瓦屋禅寺や阿賀神社(太郎坊宮)など聖徳太子伝承が伝わる寺社を踏査しました。また、近江商人に関係する施設として、伊藤忠兵衛記念館と旧豊郷小学校校舎群を見学。【写真2】は、旧豊郷小学校の開放感あふれる講堂での全員着席写真です。
同月23日は、天台宗の名刹百済寺をじっくりと拝観しました。また、今回の実習の目玉として、百済寺から発見された古文書の整理に従事させていただきました。【写真3】は、東近江市の学芸員さんの指導を受けながら、古文書のホコリを刷毛や筆で慎重に落としている場面です。
3日間とも、各訪問先で大変丁寧な説明をいただき、教員にとっても勉強になりました。お世話になりました関係各位に、改めまして御礼申し上げます。事前学習をして臨んだ学生たちにとっても、現地を訪れることで、いろいろな発見があったことと思います。秋からのさらなる有意義な学びにつながることを期待したいものです。
(東 幸代・石川慎治)