【研究分野紹介】日本美術史

 

彦根城博物館見学 奈良実習 日本美術史ゼミ 亀井若菜先生

日本美術史を専門にしている亀井若菜です。中世の絵巻などを中心に研究しています。美術史という研究分野は高校までにはなく、何をするのだろうと思われることでしょう。美術史という研究分野では、絵画など、目で見るイメージ(視覚表象)を研究対象として、どのような歴史的背景のもとに、誰が、いつ、何のためにそれを作ったのか、それがどのような表現によって何を見せようとするものなのか、ということを考えます。視覚表象は、文字を用いた文献資料とは異なり、何らかの意思を明確に伝えるものではありません。しかし、そこに込められた情報量は大きく豊かで、表現をじっくり観察しながらその意味を読み解くのは、とても充実した作業となります。美術史実習の授業やゼミの学外実習では、県内外の博物館や美術館、寺社を訪れて、オリジナルの作品を見て学生どうし意見交換し、「見る」力を養います。(亀井若菜)