環琵琶湖文化論実習「中世から近世へ:近江地域社会の変容」(3班)
3班は「中世から近世へ:近江地域社会の変容」をテーマとして調査・研究を進めています。
“天下人”豊臣秀吉が初めて一国一城の主となったのは、この近江においてでした。秀吉は近江で支配者としてのノウハウを学んだのであり、豊臣政権の支配政策には、その経験が色濃く反映されています。近世社会への扉を開いた秀吉が向き合った近江地域社会のあり方を知ることは、“中世から近世へ”という日本史上の一大画期を考えるうえで不可欠なことです。
これをふまえ8月6~8日の学外実習では、長浜市において、長浜城や賤ヶ岳古戦場など、近江国における秀吉の足跡を追うとともに、菅浦、下坂氏館跡、小谷城といった戦国時代の近江地域社会について知ることのできる場所にも足を運びました。秀吉の甥・秀次の築いた城下町として知られる八幡(近江八幡市)では、著名な「八幡堀」へと流れ込む排水路(「背割り排水」)の実測調査も行いました。
悪天候のため一部見学を断念したところもありましたが、大変実りある実習にすることができました。 (高木純一・石川慎治)
【写真1】 賤ヶ岳古戦場から余呉湖を望む

【写真2】 菅浦の「四足門」

【写真3】 下坂氏館跡の土塁

【写真4】 背割り排水の実測調査(近江八幡)

【写真5】 楽しいBBQも
