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美術史実習で京都国立博物館に行きました

7月6日に美術史実習の授業の一環として京都国立博物館の展示を見学しました。

この授業では、博物館や美術館の展示を見に行き、1つの作品を選び、何がどのように表現されているかを自分自身の言葉で語る、ということを行います。この日は、室町時代の「鶴草子」や「福富草紙」、江戸時代の長沢芦雪の「蓬莱山図」などを見ました。近江国の伊香を舞台とする「鶴草子」は、鶴が女の姿になって、かつて自分を助けてくれた男が地頭の息子の横暴に困っているのを助ける話です。繊細で美しい表現をじっくり見ることができました。

この授業では、4月には彦根城博物館で彦根屏風を、5月には京都国立博物館で一遍聖絵の展覧会を見学しました。

 


東草野の山村景観

5月16日、米原市の吉槻に所在する小中学校(現在休校中)の視察に参加しました。小中学校の2階のバルコニーからは、すばらしい農村景観を眺望することができます。この一帯の景観は、日本遺産にも選定されており、滋賀県を代表するような風景として認められています。

とても眺めがよいので、ぜひ皆さんにも見ていただきたいのですが、写真のとおり、「関係者以外立ち入り禁止」となっています。現在、米原市の検討委員会で活用策を練っている段階です。市の関係者にお聞きすると、建物自体、耐震的にも問題ないとのことです。地域内外の人々が交流できる施設に再生された際は、ぜひ、ゆっくりと農村景観を眺めたいと思います。(萩原 和)

写真1:農村景観

写真2:日本遺産の案内表示

写真3:現在の小中学校の様子


第5回日本生活学会博士論文賞の受賞について

6月8日~9日にかけて跡見学園女子大学で開催された日本生活学会第46回研究発表大会において、武田俊輔准教授の博士論文『長浜曳山祭の都市社会学:伝統消費型都市の生活協同と社会的ネットワーク』(東京大学大学院人文社会系研究科)が、第5回日本生活学会博士論文賞を受賞しました。

本賞は、民俗学・文化人類学・家政学・道具学・建築学・都市計画学・造園学・社会学などの各分野から学際的に生活を研究しようとする日本生活学会の会員が、過去3年以内に提出した博士論文の中から授与されるものです。大会初日の授賞式で、内田青蔵・日本生活学会会長より武田准教授に賞状が手渡されました。

なおこの論文は、『コモンズとしての都市祭礼:長浜曳山祭の都市社会学』(新曜社、2019年)として刊行されています。