地域の避難防災訓練

9月16日(月・祝)の午前中、彦根市内の私が住んでいる小学校区全域を対象とした避難防災訓練がおこなわれ、私も非常用のリュックを背負い、家族と一緒に避難(参加)しました。この訓練は鈴鹿西縁断層帯で発生した地震を想定していましたが、このところ九州北部の豪雨や千葉県の台風といった大きな気象災害が続いたためか、指定避難所の小学校には大勢の地域住民が集まりました。

小学校の運動場には、消火・放水、煙に巻かれた状況での避難、傷病者の搬送・応急手当、簡易トイレの設置、給水車による給水などの体験コーナーが用意され、皆さん真剣に取り組んでいました。また、体育館では、防災士の指導のもと、段ボールでパーティション(間仕切り)やベッドを作る避難所設営訓練がおこなわれました。こちらについては、個人的にも、一度やっておいて本当に良かったと思っています。

このような地域住民による自主防災への関心、さらに言うと少子高齢社会における安心・安全なまちづくりへの関心は、地域文化学科の教育・研究分野でも高まっています。日頃から災害への備えを怠らないことが大事だと改めて感じたのはもちろん、安心・安全な「まち」(地域)に大学や研究者が寄与することについて考えたひと時でした。(塚本礼仁)