人間文化セミナーを開催しました

2011人間文化セミナー

去る11月25日に人間文化セミナーを開催しました。(例年は学外の方もご参加いただけますが、本年はコロナウィルス対策の関係で学内限定となりました。)

 

今年は夫馬進先生(京都大学名誉教授)をお招きし、「中国、朝鮮に伝えられた江戸期日本の新医学情報」と題してご講演いただきました。

朝鮮から清に派遣された燕行使朴趾源が教えられた、日本で出版された『小児経験方』、および西洋の『収露方』が一体何なのかについて、江戸期日本の医学の状況、および東アジア各国の学術の状況と交流を踏まえてのご推測をお話しいただきました。

 

『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』(名古屋大学出版会、2015年)で示された東アジア3国(朝鮮、日本、中国)の学術の状況を、新たに医学の状況から探るご講演内容は大変刺激的でした。

はじめて医学史に関する話を聞く学生がほとんどでしたが、コロナウィルスの流行の中、医学史に関わる内容は興味深く受け止められたようです。

(木村 可奈子)