ひこね考古学ミーティング2025が開催されました
6月22日、滋賀県立大学と彦根市が共同で企画する「ひこね考古学ミーティング2025」が開催されました。ひこね考古学ミーティングは、大学と地域が一体となって彦根市内のさまざまな文化財を学び合い、それらを次世代へ守り伝えていくためのイベントです。第3回となる今回は、毎年、地域文化学科 佐藤・金研究室(考古学)で調査している荒神山古墳群A-1号墳の発掘成果報告や、近江楽座「おとくらプロジェクト」が取り組んでいる古民家活用の活動報告に加えて、地元の彦根東高校GS部地学班の高校生からは藍鉄鉱(らんてっこう)という鉱物の生成条件に関する本格的な研究発表もありました。私も、福満遺跡で出土した「子持勾玉」という少し変わった古墳時代の出土品についてお話をさせていただきました。
高校生や大学生の取り組みを紹介しつつ、一般市民の方々と意見を交換しながら文化財への学びを深める、たいへん有意義な催しとなりました。(金宇大)
【写真1】学生による発掘成果発表

【写真2】展示会場の様子

【写真3】展示中の福満遺跡出土子持勾玉と実測図
