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がんばる県大生!

考古学の勉強は現場から始まります。この夏は滋賀県文化財保護協会さんで多数の学生アルバイトを発掘調査現場に受け入れてくださいました。同協会の発掘調査現場には他大学の学生も多数参加しております。もちろん本学学生を含めて皆、仕事として参加していますが、学生たちにとってはまたとない大学間交流の場にもなったようです。

 

また、県内各自治体、県外では京都市埋蔵文化財研究所さん、岐阜県可児市さんなどでも学生アルバイトを受け入れていただきました。コロナ禍が続く中、今夏は大学としての発掘調査ができなかったため、教員一同、心より感謝しております。

 

こうした発掘調査のアルバイトに加え、本学卒業生の中川永さん(豊橋市美術博物館)率いる水中考古学の現場にも多数の学生が参加しました。琵琶湖湖底遺跡の調査は本学の伝統であり、今後も大学としてサポートを続けていきたい調査です。(佐藤亜聖)

 

滋賀県文化財保護協会さんの発掘調査現場での県大生①(土器が出土した状態の記録図面を作成中。発掘調査には正確な記録化が求められます。)

 

滋賀県文化財保護協会さんの発掘調査現場での県大生②(調査員さんの指導のもと遺構の掘削をする県大生。考古学は土の違いを読み取るところから始まります。)

 

京都市埋蔵文化財研究所さんの発掘調査現場(伏見城城下町)での県大生(土を削って遺構写真撮影の準備中。いかに鮮明でわかりやすい記録写真を撮るかは、掃除の良し悪しにかかっています。)

 

琵琶湖湖底遺跡の遺物分布調査での県大生(水中を測量中。水中遺跡も陸上と同じく精密な測量と記録化が必要です。)

 


2回生向け就活セミナーを開催しました

夏休み前、地域文化学科では、学生支援室特任教授の高松徹先生を講師にお招きして、学部2回生向けの就職セミナーを実施しました。セミナーでは、卒業後の進路についての漠然としたイメージをかたちにすべく、学生たちがいずれ取り組むことになる「就職活動」とはどういったものなのか、何をどのように進めていくのか、といったことを具体的に学びました。

 

地域文化学科の卒業生たちは、さまざまな業界に就職し、それぞれの最前線で働いています。社会に出て活躍するには、大学での充実した学びや多様な経験が重要になるのはもちろんですが、一方で、早いうちから卒業後の就職を意識し、準備しておくことが大切です。そうした面でのサポートも大学の役割の一つです。(金宇大)

就職セミナーの様子1

就職セミナーの様子2

 

 


高大連携講座を開催しました

本学では、高校生の皆さんに大学の研究や教育内容についてリアルに体感していただく機会として、滋賀県教育委員会・滋賀県私立中学高等学校連合会と共催する「大学連携講座」を開催しています。本年はコロナのため開催が危ぶまれましたが、関係各位、高校生の皆さんの万全の対策によって、8月25日・26日に無事開催することができました。

 

当日は約40名の参加をいただき、地域文化学科からは佐藤が「お骨が語る物語-ヒトの心を発掘する-」というタイトルでお話させていただきました。私が考古学という学問に触れたきっかけにまつわる話を導入に、シリア・パルミラ遺跡の小児骨にみられる親子の愛、奈良県唐招提寺西方院の五輪塔に眠っていた3人の僧侶の師弟愛、というちょっと骨から連想しにくい、不思議な話をしてみました。

 

皆さん3限目の眠い時間にもかかわらず、一生懸命食い入るように話を聞いていただき、キラキラした瞳の皆さんに本学入学式で再会できるとうれしいな、心からそう思えるひと時でした。(佐藤亜聖)