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ヨシ(葭)刈りの予定を変更し、古文書調査を実施しました

 1月中旬に、近江楽座「地域博物館プロジェクト」メンバーで西の湖(近江八幡市)のヨシ刈りを実施する予定を立てていました。古文書調査を継続している西川さんのヨシ地で、ここ2、3年ヨシを刈らせていただいています。
 勇んで準備をしていたのですが、寒波襲来による前日までの積雪のため、残念ながらヨシ刈りは来月に延期となりました。
 早速、古文書調査に切り替え、いつものように作業に入ります。在学生に加えて、卒業生たちも参加してくれたのですが、皆の調査経験値と古文書読解力が高くなっているため、スムーズに古文書調査に移行できました。歴史学(日本史)の学芸員の卵として、成長していますね。
 来月のヨシ刈りが楽しみです!(東幸代・市川秀之)

 

【写真1】古文書調査風景1

【写真2】古文書調査風景2

【写真3】昨年のヨシ刈り(参考)

 

 


2024年度後期の地域文化基礎演習(萩原担当分)を実施しました

 12月20日(金)に、1回生を対象とした地域文化基礎演習を実施しました。この科目は、学科の各専門分野を、1年次の早い段階で知る機会として、後期に実施する学科必修科目です。13名の学科教員が持ち回りで担当しており、今回は地域計画学を専門とする萩原が、2コマ(180分)を担当しました。
 授業の内訳としては、前半(1コマ目)に、座学として県大八坂キャンパスを事例に地域計画学の基本を学び、後半(2コマ目)に、本学キャンパスの魅力を、学生目線でまとめ上げる個人ワークに取り組みました。作業開始時は、キャンパス景観の特徴をどのように言葉に表現するべきか戸惑う学生も多かったようですが、試行錯誤しながら県大キャンパスの魅力をワークシートにまとめ上げてくれました。(萩原)

 

【写真1】地域文化基礎演習の様子

 

【写真2】地域文化基礎演習の様子

 

【写真3】個人ワークシートの一例

 

 

 

 


高野山での石造物調査

 先月、地域文化学科の考古学ゼミメンバーで、高野山での石造物調査を実施しました。高野山の麓の慈尊院から山上の金剛峯寺へと通じる町石道(ちょういしみち)は、空海によって開山されて以来、主要な参詣道とされてきた全長約22kmにおよぶ高野山の表参道です。ここには「町石」と呼ばれる石製の道標が1町(約109m)ごとに180石建てられています。これらの町石は、鎌倉時代に各地から集まった石工たちによってつくられたもので、よくよく見ると一つ一つ細部の特徴が異なっています。こうした違いを追究することで、どの地域からやってきた石工が製作したものかを探っていくことができるのです。

 

 あいにくの雨の中、朝から一つずつ町石の細部写真を撮影しながら参道を登っていきました。100石ほどを記録したところで日没を迎えタイムアップ、あとはただ歴史に思いを馳せながら無心に歩き続け、満身創痍になりながら真っ暗の登山道をなんとか登り切りました。12時間におよぶ大変な調査となりましたが、貴重な記録が得られたのはもちろん、実際に登ってみたことで、登拝の過酷さとそれでも霞まない高野山の荘厳さを、まさに肌で感じることができました。フィールドワークの重要さと面白さを改めて確認した調査でした。(金宇大)

 

【写真1】 町石の調査風景
【写真2】 序盤でまだ元気だったころの一行
【写真3】 日没を迎えて焦る一行