地理学実習 最終課題報告・討論会(2021年7月29日)

 

私が担当する地理学実習では、前学期の最終課題として、受講生を二つのチームに分け、それぞれ「多変量解析による日本列島の気候区分」に取り組んできました。多変量解析とは、様々なデータを統計的に分析する手法の総称です。地理学の実習というと、地図を解読したり作ったりするイメージが強いでしょう。しかし、大学では、「パソコンで数値を扱う地理学」も学びます。

さて、この最終課題ではまず、全国150か所以上の気象庁観測点の観測値(気温、降水量、日照時間など)から、気候の地域差に関わる因子を発見しました。つぎに、これらの特徴にもとづいて観測点を分類(気候区分)し、結果を地図化しました。そして、一連の作業をプレゼンテーションにまとめて発表し合い、討論しました。討論では、統計分析の正確さや気候区分の妥当性について、熱い“バトル”が繰り広げられました。(塚本礼仁)

気候区分図

報告・討論会の様子1

報告・討論会の様子2