荒神山発掘

滋賀県立大学地域文化学科では、昨年から彦根市文化財課と協力して、同市の荒神山A支群1号墳という古墳の発掘調査に取り組んでいます。今年も3月のはじめから調査区の掘削を開始しました。本学科の学生22名が調査に参加してくれています。

 

今回の調査では、遺体を埋葬した「横穴式石室」の入り口前方部分、「羨道(せんどう)」と呼ばれる、石室にとりつく通路部分があったと推定される部分を掘っています。昨年の調査では、石室の中から室町時代の石仏がみつかり、中世に古墳を仏堂として再利用していたことがわかりました。今年も、古墳そのものの実態解明はもちろん、その後この古墳がどのように扱われてきたのかも含め、歴史の全体像を明らかにしていくことを目指します。(金宇大)

 

(写真1)石室羨道部分に設けた調査区

 

(写真2)羨道部分の掘削作業

 

(写真3)平面図と土層図の作成