2021年7月28日

時を感じる 2021

道具デザイン演習1 後半の佐藤延弘先生による最終講評会が開催されました。

テーマはいつもと同じですが、今年は3点。量産は考えなくても良い作品で、コンセプトが同じであれば、形が同じものでなくても良い。

今年も様々な個人的な感覚からプロダクトが生まれました。

今年はレジンや、樹脂など使用が簡単ではない、様々な素材が出揃っていた事が全体のレベルと多様性をあげていたように思います。

機能や用途が、そこまで決まってはいない、でも感覚に訴えるような変わった作品が並びます。

今年は、佐藤先生からは3点の賞を設けていただき、選ばれた方には景品が手渡されました。

言われた事をやったのか、自分自身で作り上げていったのか。その違いを評価したい。

と、プロセスにおける各自の向き合い方を大きな評価基準にされていました。

付箋の貼られた幾つかの作品は7月31日、8月1日開催のオープンキャンパスで展示します。

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2021年6月12日

ハンディプリンター

今回は「ハンディープリンター」というプロダクトデザインの課題を行いました。

道具デザイン1の演習を履修したのは2年生26名でした。

 

まだ市場にはそれほど製品がないジャンルの製品であること、自分の手で持ちながら使用感を検証できることなどの理由で、今回は課題に選定しました。

希望者は静岡県のダイワMT様にケミカルウッドを希望サイズにカットしていただき、それをベースに自分で削り、塗装し、仕上げました。

ケミカルウッドとは人工木材のことで、木目がないため非常に削りやすい試作用の材料です。

 

NCなどの機械もないので、手作業で削って行きます。

スプレーの使い方もままなりませんが、サーフェイサーから仕上げまで、慎重にスプレーを重ねていきます。

学生は皆、初めて触るケミカルウッドでしたが、時間をかけて制作して行いくうちにとても愛着がわいたそうです。

その愛着は仕上がりの丁寧さにも見て取れます。

学生からのコメント

自分でも納得いく作品が作れてとても満足しています。

初めて扱う素材で困ることも多々ありましたが、その分発見がいろいろとありました。

今回、木材とケミカルウッドを使ったのですが、ケミカルウッドは加工が容易でした。そのおかげで作業効率があがり、制作の幅が広がりました。本当に感謝しています。

木材と比較し、削りやすさに感動すら覚えました。簡単に、とても綺麗に加工できてうれしかったです。

正直、ここまで綺麗にできるとは思っていませんでした。とても削りやすく、自分が目指す形の模型ができてとても嬉しく思います。

ダイワMT様には早く届けてくださりありがとうございました。傷もなく、サイズも完璧でとても作りやすかったです。本当にありがとうございました。

 

二年生前期とは思えない、素晴らしい作品ができました。

材料をご提供いただきましたダイワMT様ありがとうございました。https://www.daiwa-mt.co.jp/

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2021年3月6日

漆器のデザイン

道具デザイン演習2の課題で山中漆器のデザインに取り組みました。
山中漆器は石川県加賀市、日本一の漆器の産地です。
学生は模型を作って図面をひき、型紙を作り、それを山中漆器の木地師に送りアドバイスをいただきブラッシュアップ。
そして木地を作っていただき、拭き漆仕上げとしていただいたものです。
少しの線の違いが立体では大きな違いになります。
木地を作ってくれたのは、山中の工房なかじまで修行をしている卒業生の泉谷郁美さんです。
現役学生と卒業生、山中漆器のコラボレーション。
実際に販売まで行います。
『漆の器展』@KIKKAKEKKO
2021年 3/11(木)~4/11(日)
【住所】大津市大門通4-3
【営業日】水、木、金、土、日
【営業時間】11時〜17時
【定休日】月、火
【TEL】0775-09-1784
4/10(土)14:00〜15:00 泉谷郁美さんとトークショーします。
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ポスターデザイン 山本友香さん
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2020年12月25日

道具デザイン演習2「片付ける」

今年も、年末恒例の道具デザイン演習2秋田道夫先生の講評会が25日クリスマスの金曜日に行われました。
2020年のテーマ課題は「片付ける」です。
当日に向けて学生たちの本気さは並々ならぬものがあり、履修していない同級生も見に来ていましたが、彼女たちの成長ぶりを目の当たりにしたことでしょう。
「生活デザイン学科」らしいと評していただきましたが、私もプロダクトデザインの中心には誰もおらず、みな周辺に散らばった案が多かったと思います。
自分の技術で可能な範囲で考える思考力はデザインを考える上でとても大事だと思いますが、様々な物質に触れた経験が乏しい人が多くなってきたこと。
石で作りたいと学生が言ったものを石以外で作って、石の風格は出せない。そこを制限するより、やりたいことを思い切ってやってもらう方が良いと思い外注も認めました。そのことにより、作業労力に個人差は出たと思います。
しかし、秋田先生にも図解していただきましたが、そうやって、中心からかなり遠くに今まで見えなかったような羊が見えたこと。またその反対側に手作業で根性で作った羊が見れたこと。こういう幅のある作品が並んだことは学年全体に刺激を与えたと思いました。

赤い板は、武内さんの作品。ハンガー収納。

秋田賞は、武内さんと北澤さんが選ばれました。
他どれも甲乙つけがたい出来で、歴代屈指のレベルと感じました。

秋田先生 素晴らしいプレゼントありがとうございました。(目をつぶった写真しかなく申し訳ございません)

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2020年10月30日

道具デザイン演習2 ホイル紙を使ったデザイン

今年もヨシモリ株式会社様のご提供でメタリックな紙を使った課題をしました。

素材の特性を生かすということで、この紙であるからできることを考えてもらいました。

今年は、良い紙の提供が多く、綺麗な作品につながったのかもしれません。

そして、工作的な作品が少なく、量産も視野に入れた提案が多かったように思います。

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