地域文化で学ぶこと。

地域文化学科では、私たちの生活のよりどころである「地域」に着目し、多様な学問手法とフィールドワークによって、そこに住む人々とその文化を考えます。 教員・学生の研究は、時代でいえば古代から現代まで、 地域でいえば滋賀から日本全国、朝鮮半島や中国まで、 テーマでいえば 13 の専門分野に広がります。

フィールドワーク紹介 留学のススメ
  • 日本史(古代/中世/近世)
  • 日本美術史
  • ジェンダー史

古文書や古記録、美術品の調査や聞き取り調査など、現地でのフィールドワークをも取り入れながら、多面的に歴史研究を進めています。

  • 世界遺産学
  • 日本考古学
  • 保存修景論
  • 民俗学

各地に残された古代の遺跡や歴史的景観、生産・生活用具などの地域遺産を調査記録し、持続可能な状態で後世に残し活用するための方法を学びます。

  • 東アジア交流史
  • 現代中国論
  • 文化人類学

長期的な広い視野を持って東アジアの交流史を学ぶことで、今私たちが持っている歴史認識をとらえなおし、21世紀の東アジアの国際関係を考えます。

  • 社会学
  • 人文地理学
  • 地域計画学

祭・芸能・アートといった文化や、人口動態、各種産業、都市問題などを調査してデータを集積し、地域的特徴やその背後にある要因について研究します。

4年間の学習フロー

4年間の学習フロー

1年次

全員が1年間の環琵琶湖文化論実習(2泊3日のフィールドワークを含む)に参加し、滋賀県の歴史・文化に関するテーマを各自研究します。各分野の基礎科目を学びます。

2年次

3年次のゼミ配属に向けて、各教員の「プレゼミ」に参加し、自らの興味・関心のありかを探っていきます。各分野の基礎・専門科目を学びます。

3,4年次

原則として2年間、同一ゼミに所属し、専門的学習を深め、自分で見つけたテーマについて調査・研究を行い、卒業論文をまとめます。

    1年次に履修できる学科基礎科目:

  • 日本文化論
  • 日本史概説
  • 日本史料講読
  • 芸術学
  • 考古学
  • 東アジア考古学概論
  • 地域文化財論
  • 民俗学
  • 東洋史概説
  • 現代中国論
  • 日本社会論
  • 人文地理学
  • など

    2〜4年次に履修できる学科専門科目:

  • 歴史的地域論
  • 近世近江論
  • 地域経済史論
  • 古文書演習
  • 美術史
  • 比較文明論
  • 考古学特論
  • 考古学実習
  • 文化財・保存修景論
  • 民俗学特論
  • 中国地域文化論
  • 朝鮮地域文化論
  • 東アジア世界論
  • 文化社会学
  • 人文地理学
  • 地誌学
  • 地域と経済
  • 地域と行政
  • など

留学のすすめ

論文紹介

    - 歴史 -

  • 高橋由一研究―「鮭」を中心に―
  • ファン・ゴッホ研究-ゴッホと「日本」-
  • 「彦根屏風」研究
  • 平安貴族文化と歌合
  • 平安貴族社会と行動規範―「物忌破り」を中心に―
  • 日本近代における女子教育と教科書
  • 亀山社中・海援隊の再検討―交易・商法面における役割と特徴―
  • 追腹禁止令の意義―佐賀藩氏士の奉公観をもとに―
  • 近世近代移行期の村落階層変化―関ケ原村身上り百姓を例に―
  • 兵庫県における遊所営業区の変化とその背景―検黴制度の導入との関連―
  • 戦国期阿波三好氏権力の確立過程について―勝瑞騒動を題材に―
  • 宮下英樹『センゴク』における史実と虚構
  • 絹衣相論に見る織田期公武関係

    - 地域遺産 -

  • 安政大地震以降の地震鯰信仰
  • 遺影写真からみる葬送文化の変容
  • 夜叉ケ池に対する信仰の変遷
  • 滋賀県のサトイモ文化
  • 祭りにおける「余興囃子」の意義―水口曳山囃子を中心として―
  • 変型的行事の持つ民俗的意義―滋賀県多賀町霜ヶ原のオボエンショと滋賀県を中心とした年頭行事の比較から―
  • 婚姻儀礼を通じた女性のつながり―滋賀県下の事例を中心に―
  • 中世近江における椀形態の土器について
  • 中近世移行期の破城に関する考古学的研究―特に石垣の破壊に注目して―
  • 湖東式軒瓦の制作における技術的特徴
  • 城郭瓦の成立と背景―信長期を中心として―
  • 文化的景観における観光との関わり方に関する研究―高島市の重要文化的景観を事例として―
  • 彦根市内の宿場町における町家の格子に関する考察―中山道鳥居本宿・高宮宿を事例として―
  • 東近江市五個荘金堂重要伝統的建造物群保存地区の利活用に関する研究
  • 玉泉寺本堂における文化的価値に関する研究
  • 長浜市中野町における空き家の現状と活用に関する研究―旧服部家住宅を事例として―
  • 近江鉄道における歴史的駅舎の保存・活用に関する考察
  • 近江における畿内系石室の伝播と展開
  • 北陸における古墳副葬馬具の意義
  • 近江地域における器台形土器
  • 近江の石鏃と地域性
  • パレス・スタイル壺の伝播と地域性
  • ミニチュア炊飯具形土器製作集団の動向

    - 交流 -

  • 男らしさの最前線―メイク男子の自己表現から紐解く―
  • ステップファミリーの子どもからみた親子関係の様相と抱える問題
  • X(旧Twitter)が「宗教2世」ユーザに果たす機能に関する研究―オンライン・エスノグラフィ法を用いて―
  • 高校時代におけるスクールカースト特有の友人関係―他グループへのまなざしに着目して―
  • 漫才対話におけるボケ、ツッコミの多様化―賞レース漫才で笑いが起きるタイミングに着目して―
  • 「女性専用車両」から見る中国フェミニズム問題
  • 創氏改名と改姓名の比較と検討―当時の知識人の日記から―

    - 現代社会 -

  • ご当地グルメ「四日市とんてき」による地域活性化
  • 家庭用生ごみ処理機の普及と課題―高島市生ごみ処理機補助金制度利用者を事例として―
  • 滋賀県高島市における農業ICT導入の現状と展望
  • 総合公園の再整備が目指す姿とその課題―兵庫県姫路市手柄山中央公園を中心に―
  • 商店街の景観の連なりに注目した回遊ルートの現状と改善への取り組み
  • 敦賀港における景観変化とその課題―金ヶ崎周辺に所在する地域資源を中心に―
  • 「針江 生水の郷」の活動からみたエコツーリズムのあり方
  • 桟敷窓の保全活用に関する研究
  • プライドイベントの多様化――「レインボーフェスタ那智勝浦」を事例として
  • アニメ聖地巡礼者の変容―『たまこまーけっと』『凪のあすから』の聖地を対象として―
  • ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』についての研究―「相関図消費」を用いたファンの楽しみ方―
  • 「森、道、市場」の空間に関する考察―一時的自律ゾーンとしての祝祭空間―
  • 新型コロナウイルスと大学生の生活―滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科学生の余暇時間に注目して―