中華人民共和国

湖南師範大学

古川裕樹

Q1. 留学先と期間を教えて下さい。

中華人民共和国湖南省長沙市・湖南師範大学 2014年2月~2015年1月

Q2. 留学の動機についてお聞かせ下さい。

「なぜ中国語を勉強し始めたのですか?」。中国の湖南省長沙市に留学していた時、よくこういう質問をされました。こう聞かれたら私は「中国語の発音が面白かったから」と答えることにしています。

私は大学一年生の時に第二外国語で選択した中国語の講義の中で、「四声」という中国語独特の上がり下がりのある音に魅力を感じました。それがきっかけで、中国語の勉強が好きになりました。また「現代中国論」という講義を受講したことで、中国の現代史に興味を持ちました。さらに大学で中国人留学生の友達ができて、日常の中でいっそう中国に親しみを感じる機会が増えました。こうした経緯があって大学二年生の頃に、中国に一年間留学することに決めました。

Q3. 留学で何を学びましたか?

私が選んだ留学先は県立大学と留学協定を結んでいる湖南師範大学でした。湖南省というところは食べ物が辛いことで有名で、大丈夫かなと心配していたのですが、すぐに慣れました。中国の大学では多くの学生が日本に興味を持っていて、日本人と交流したがっていることを知りました。みなさんも同世代の中国の若者と知り合う機会があればいろんな場面で日本の文化について聞かれるでしょう。こういう時は自分の意見を率直に相手に伝えれば良いと思います。

留学中は机に向かって勉強するだけでなく、なるべく外に出歩くことを心がけていました。午前の授業が終わると午後は、中国の友達とよく一緒に遊びに行きました。外に出て何気ないおしゃべりをすることが会話の練習になります。湖南省には歴史ある岳麓書院や、美しい町並みが残る鳳凰、スケールの大きな自然に触れ合える張家界、杜甫の詩で有名な岳陽楼といった観光地がありとてもいいところです。

Q4. 留学の経験を今後どのような形で生かしていきたいですか?

留学で私が得たものは、留学前よりも「たくましく」なれたことです。言葉があまり通じない環境で緊急の事態に陥ったときにどう対処するか、どうすれば外国語で上手くコミュニケーションがとれるか。留学を通して、自分の中で試行錯誤を重ねていく内に、以前よりも精神的に強くなり、心に余裕が生まれました。こうした体験は日本に戻ってからも役に立っています。

また、自分自身の海外に対するまなざしも変わったと思います。日本で報道される外国の様子というのは、あくまでその国の一部分に過ぎません。実際に自分の目で確かめることが必要です。本やネットで得る情報よりも、実際に自分のフィルターを通して見聞きした情報の方がはるかに意義あるものになります。

Q5. 留学を考えている高校生にメッセージをお願いします。

どこかの国の言葉を学んで、実際にその国で生活することは、多文化社会を生きていく上において、絶対に自分自身の糧になります。少しでも留学を考えていたら、迷わずに一歩踏み出してみることをおすすめします。

長沙市で開催されたアニメ・マンガフェスティバルにて
北京・天安門広場にて
湖南省中日スピーチコンテスト、アフレココンテストに参加しました