イギリス

York St John University

高橋 由真

Q1. 留学先と期間を教えて下さい。

イギリス・ヨーク市に位置する York St John University (略してYSJ) に、半年間留学しました。

Q2. 留学の動機についてお聞かせ下さい。

小さい頃から異文化に興味があり、姉妹都市訪問や発展途上国でのボランティア活動を行っていました。そのうち、留学で多様な人々と交流することで、語学力の向上と、自分の視野を広げられるだろうと思うようになりました。また、YSJに留学すると決めた理由は、イギリスという国に興味があったことと、アカデミックコースであれば、学部授業を学べる環境があったためです。

Q3. 留学で何を学びましたか?

語学や特定の学問といったことだけではなく、本当に様々なことを学びました。 授業は主に、観光学に関するものを受け、イギリスでの観光の歴史や持続可能な観光開発に必要な知識等を学びました。自分以外は全員ネイティブの生徒のみという授業もありました。そういった環境の中で感じたことは、語学力とコミュケーション力は別物だということです。いくら言語が喋れても、勇気や愛想がなければ友達は作れません。相手と仲良くしたいという思いがあれば、自然と友達はできると思います。相手の言ったことがわからないだとか、言いたいことが言えないだとか、そういった悔しい状況に出会ったときに語学力は開花していくのだと思います。 イギリスでの生活を通して感じたことは、老若男女問わず国の政治に積極的に意見をもっていることです。Brexitの際も、学生同士で議論が白熱することもありました。また、授業でも先生と学生の距離が近く、質問が飛び交うフラットな関係で授業が進んでいきます。しかし、見習うべきことと同時に、少し歯がゆい思いをしたこともあります。黒人やアジア人に対する人種差別の根深さも、自分がマイノリティな存在になったことで強く感じました。 たった半年間の留学にはなってしまいましたが、とても色濃い時間を過ごすことができました。

Q4. 留学の経験を今後どのような形で生かしていきたいですか?

イギリスに行ったことで新しく見えたものがたくさんありました。今まで自分がみてきた世界はほんの一部であり、「日本ではありえない」ようなことで世界は溢れています。自分にとって「当たり前」だったことが「当たり前」でなくなる、そんな環境に順応してきたことを考えると、どんな環境にも適応する能力は身についたのかなと感じます。また、様々な国籍や人種、異なるバックグラウンドをもった人と交流した経験を生かし、社会で活躍していきたいと思います。 語学においては、帰国後すぐに空港の検疫所でスタッフの方と入国者の通訳をお手伝いできたときは、学んだことがいかせているな、と感じました。

Q5. 留学を考えている高校生にメッセージをお願いします。

「留学といったら国際コミュケーション学科」という固定観念を壊していってほしいです。地域文化学科で留学すると、国や期間によっては四年で卒業できないといったことはありますが、大学生は自分の選択次第で、たくさんの可能性を秘めていると思います。その遅れをアドバンテージとするかどうかは自分次第です。自分の可能性を広げるための選択肢に、留学をぜひいれていただけたらと思います。 金銭的に難しいという場合には、留学生との交流団体の「びわこまち」や、留学生のサポーター等に積極的に参加し、留学生と交流する機会を増やすだけでもいいと思います。また、国際化推進室には、親身になってアドバイスをしてくれる先生たちがいるので、ぜひ相談してみてください。
放課後、いつものメンバーと。授業終わりにすぐ解散なんてことはありません。だいたいはカフェに行くか、友達の家に遊びに行くか、ショッピングに行きます。
日本食カフェに。初めて牛丼を食べてその美味しさに感激するルイーズ(左上)。食わず嫌いだったけど、みそ汁はおいしいというスコット(右上)。やっぱりお寿司が一番好きなフィービー(右下)。
ヨーロッパ7カ国を車で一周したときの写真。後ろの少しだけ見えている建物は、ケルン大聖堂です。