ゲートボール

お年寄りといえばゲートボールというのは今は昔。現在ではむしろグランドゴルフの方がポピュラーなようです。けれど昭和58年のこの録音では、無趣味で仕事一筋だった村川さんが、ゲートボールと出会い、日々ワクワク楽しんでいる様子が伝わってきます。

5メートル先の距離にあるゲートへボールを打ち込むのは、なかなか難しく、うまくいきません。お互いに語り合い、笑い声が響き、日の暮れるのを惜しむような楽しいひとときは「ゲートボールをはじめて良かったなぁ」としみじみ感じました。そして10月10日の町民体育祭には未熟ながらも香之庄代表として2名が参加し、また区民運動会には会員こぞって一生懸命ボールをゲートへ打ち込みました。

場所が狭いため正式の練習ができないのが残念でしたが、元持の老人会長さんから「ぜひ一度来るように」とお誘いを受けまして、11月6日、元持グラウンドへ10名あまりのものが出かけまして、広々とした運動場で午後のひとときを楽しくゲームをさせていただきました。そして帰るときに「また時々出てきてや。対抗試合をしよやないか」と親しみのこもったお誘いの言葉をいただいて、ゲートボールに対する熱がいよいよ盛り上がってまいりました。

アーカイヴズNo. 198B
番組名:あの地区この地区「ゲートボール」
語り手:村川忠一郎(香之庄)
放送日:1983年1月28日