2011年8月4日
金沢バス見学2011
8/4は金沢へ学外演習へバスで出かけました。
バスを貸し切って、普段行けない所へ行くという授業です。
まず、SANNA設計の金沢21世紀美術館を見学。
街の中心にこれだけ市民が集まれる場を提供したことで成功している事例です。
すごくオープンな雰囲気が従来の美術館とは一線を画します。
「イエッペ・ハイン 360°」
「Inner Voices-内なる声」
の二つの展覧会を見学しました。
アートはモノの見方を広げてくれますから、芸術に触れることはとても有意義です。
続いて、金沢湯涌江戸村へ足を伸ばしました。
昨年まで、生活デザイン学科の教授であり学科長であった土屋敦夫先生が退官され、今年から江戸村の村長をされています。
土屋先生は滋賀県立大学に来る前は、金沢工業大学で教鞭をとられ、北陸の民家の第一人者であります。
金沢を歩けば、土屋先生の解説文にあたるほど、金沢の建築を知り尽くしておられるのです。
そんな、土屋先生に江戸村に展示されている古民家の解説を受けながら、学生たちは建築の理由があってそうなっている成り立ちや、
歴史や文化背景などを理解し、伝統建築の面白さを知ったようです。
民家は、その土地の風土に合わせて進化してきました。
茅葺きをするための茅場が集落には必要で、30年に一度吹き替えるために、茅を育てます。
使い終わった茅は肥料になり、新たな茅を育て、また屋根になる。
昔の人はそんな循環型のサイクルを考え、資源を大切に使ってきたのです。
生活デザイン学科では、このように、実際のものに触れて体験する学習にも力を入れています。