2011年11月1日

ゲスト講師による講義でした

10月31日(月)5限目の消費者行動論は,ゲスト講師をお招きしての講義でした。お話しいただいたのは株式会社アイ・キューブ代表取締役の広野郁子様。広野様は,リクルート,生活科学センター,三菱電機などを経て2001年に市場調査会社のアイ・キューブを設立。「感じること」を大切にしながら,生活者目線での市場調査で,メーカーの製品開発を支えておられます。

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講義では,三菱電機時代の「サクッと切れちゃう冷凍」という冷蔵庫の開発を中心に,調査データから消費者の本当のニーズを探ることのむずかしさ,大切さをお話しいただきました。

料理をする女性の立場で考えれば「冷凍したお肉が包丁で切れる」というのは,実はとても便利です。しかし,冷やす技術―早く冷凍して長期に保存する―を追及している技術者には,その便利さがなかなかわかりません。そこで,データで説明し,絵を描いて説明し,要求事項を明確化し・・・様々な手段で説得したそうです。

アンケートをはじめとして様々な市場調査の手法がありますが,その奥にある消費者の心理を読み取り,消費者自身も知らないニーズを読み取るのが大切,と広野さんは強調します。そして,それを絵や造形で表現して伝える。これからのマーケティングには,人の気持ちを読み取る力とデザインの力が必要だ,として広野さんは講義を結びました。

終了後のアンケートでは,勉強になったという感想をたくさんもらいました。こんな風に,実際の仕事にふれられる講義は,学生にとっても学ぶことが多かったようです。とても素晴らしい講義をしてくださった広野さんに感謝申し上げます。(宮尾)

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