2021年1月30日
6立方メートルの空間
2020年度基礎設計製図の最後の課題は6立方メートルの空間です。
「6mという空間に合っている設計」というのが非常に重要です。
「6m」に自分のやりたいことを押し込んでいる人とは大きく異なります。
今回は写真が良いものが多かった印象です。天気の良い日に撮影できるかどうかでかなり印象が変わります。
屋根、壁を外せるようにとは書かれていましたが、作らなくて良いとは言ってません。
壁と天井がない作品が多かったです。来年はちゃんと作ってもらえますようここにメモしておきます。
立方体の中に卵が入っている対比とリアリティのあるスケール。サッシが効いています。写真とプレゼンが抜群でした。
敷地は山科のインクライン。非常に面白い敷地を活かした提案です。建物の中身が車輪で引き出されます。外壁のレンガもその土地にあったねじりまんぼからの引用です。実際に建っていたら大人気になるでしょうね。
床と壁と階段を巧みに使った、ジャングルジム的構成が非常に面白い案です。
醒ヶ井の梅花藻をみるための施設。階段の水面のブルーの樹脂など樹脂から作っています。非常に精緻に作られており模型の精度は1位でした。
変化のある空間が面白い提案です。
建築の中に船が入っています。船屋からインスピレーションを得た作品です。
和歌山の海の前に位置するギャラリー。
ランドスケープとしての面白い土地への建ち方をしているデザインの展望台。
[基礎設計製図]
2020年12月25日
道具デザイン演習2「片付ける」
今年も、年末恒例の道具デザイン演習2秋田道夫先生の講評会が25日クリスマスの金曜日に行われました。
当日に向けて学生たちの本気さは並々ならぬものがあり、履修していない同級生も見に来ていましたが、彼女たちの成長ぶりを目の当たりにしたことでしょう。
「生活デザイン学科」らしいと評していただきましたが、私もプロダクトデザインの中心には誰もおらず、みな周辺に散らばった案が多かったと思います。
自分の技術で可能な範囲で考える思考力はデザインを考える上でとても大事だと思いますが、様々な物質に触れた経験が乏しい人が多くなってきたこと。
石で作りたいと学生が言ったものを石以外で作って、石の風格は出せない。そこを制限するより、やりたいことを思い切ってやってもらう方が良いと思い外注も認めました。そのことにより、作業労力に個人差は出たと思います。
しかし、秋田先生にも図解していただきましたが、そうやって、中心からかなり遠くに今まで見えなかったような羊が見えたこと。またその反対側に手作業で根性で作った羊が見れたこと。こういう幅のある作品が並んだことは学年全体に刺激を与えたと思いました。
赤い板は、武内さんの作品。ハンガー収納。
秋田賞は、武内さんと北澤さんが選ばれました。
他どれも甲乙つけがたい出来で、歴代屈指のレベルと感じました。
秋田先生 素晴らしいプレゼントありがとうございました。(目をつぶった写真しかなく申し訳ございません)
[道具デザイン演習]
2020年12月18日
視覚伝達デザイン
今年度から新任の徐先生の視覚伝達デザインの授業です。
この授業は、主に3年生が対象で、グラフィックデザインを成立させる歴史的背景や造形要素に関する原理、デザイン用語の意味を学習するものです。
デジタル技術の急速な浸透と発展のなかで、グラフィックデザインという概念を理解するために必要な情報の視覚化についての講義です。
授業内容としては、グラフィックデザインの歴史から印刷技術、色彩、形と構成、活字、タイポグラフィ、エディトリアルデザイン 、広告デザイン、ポスターデザイン、インフォグラフィックデザイン、パッケージデザイン 、ユーザーインタフェースデザインの基礎知識および概念を学び、毎回作品制作および提案のレポートを提出、プレゼンテーションを行います。
12月17日に学生たちが発表した課題は、「社会課題とパッケージデザイン」についてでした。
内容は、現在販売されている商品のパッケージについて、素材またはデザインに注目し、社会課題を解決するための試みとして、Re Designまたは提案をすることでした。
[視覚伝達デザイン]