2020年度3回生
日本史や社会学に興味があったので、そのどちらの講義も受けることができる学校・学科を選ぼうと思っていました。それだけなら、他の大学でも似たような学科はあったと思うのですが、特にこの地域文化学科ではフィールドワークに力を入れているということを知り、ここならより実践的な知識を身に着けることができるのではないかということで、入学を決めました。実際に入学してからは、授業内外で色々な調査に参加することができており、とても充実した大学生活を送れています。また、地域文化学科は少人数のため、先生方の手厚い指導を受けることもでき、安心して楽しく学ぶことができています。
私のオススメの授業は日本史概説です。この授業は、前近代社会における民衆の生活環境や、意識・認識の在り方について学ぶ授業で、高校生までに習ってきた、政治史的な日本史とはまた違った日本史の勉強をすることができます。私はこの授業を通して、過去のあらゆる物事について考えるときには、それがおこった当時の社会的背景や、前提となる人々の価値観についての知識をしっかりと勉強しておかなければいけないのだと思うようになりました。そうしていかないと見落としてしまう事実がたくさんあると気づいたからです。これは歴史学だけでなく、他の分野の研究でも言えることではないかと思います。地域文化学科に来る学生さんは、歴史が好きな方が多いと思いますので、是非この授業を取ることをおすすめします。
これまで、授業内外で色々なフィールドワークに参加させてもらいましたが、一番印象に残っているのは1回生の時に行った環琵琶湖文化論実習です。これが私にとってほぼ初めてのフィールドワークだったのですが、事前調査から調査後の報告書作成に至るまで、先生方が細かく指導してくださったので、無事に調査を終えることができました。2泊3日の実習の中では、滋賀県北部の様々な集落や寺社を見て回りましたが、特に2日目に行った木之本町では、集落の方から「オコナイ」という行事について直接お話を伺う機会もあり、いい経験になりました。当時はまだフィールドワーク調査に不慣れで、反省点も多々ありますが、そういったことを実際に体験しながら学ぶことができるのはとてもいいことだと思いました。
受験勉強は国語と英語が二次試験で必要だったので、特にこの二教科に力を入れて勉強していました。受験勉強を振り返ると、模試を受けて、その復習をするということの繰り返しだったように思います。模試を受けっぱなしで終わらないように、各教科ごとに復習ノートを作って、一度間違えた問題は次必ず正解できるようにしていました。復習ノートを作ることで、テストや模試の前にそのノート一冊に目を通すだけで、自分の弱点対策ができたのでよかったです。今年は受験制度が変わる年でもあり、受験対策が大変だと思いますが、この方法はどんな受験方法にも活用できると思いますので、是非試してみてください。
地域文化学科の最大の売りはこれまでも書いてきたように、少人数指導で、フィールドワークへの参加の機会が多いことだと思います。ですので、大学で実践的な学びの機会を求めている方にはとてもおすすめな学科です。また、幅広い専門領域の先生方がいらっしゃるので、まだ自分の学びたい分野がはっきりとしていない方でも、1・2回生で様々な基礎科目を受ける中で、必ず自分の興味関心のある分野に出会えると思います(私自身がそうでした)。今年は様々なことがあり、受験勉強も例年以上に大変だと思いますが、頑張ってここを乗り越えて、地域文化学科で私たちと一緒にさらなる学びを手に入れていきましょう。