2012年3月卒業

冨田 祐紀子

日本郵便株式会社

冨田 祐紀子

Q1. 仕事の内容を教えてください。

>郵便局で主に貯金・保険の窓口を担当しています。さまざまなお手続きをはじめ、お客様のライフプランに関するご提案をさせていただく毎日です。
生命保険や資産運用などたくさんのご提案をするなかで、お客様にぴったりのお話ができ、お喜びいただけたときは大変嬉しく、充実感でいっぱいになります。

Q2. どんな大学生活を送りましたか。

ゼミは民俗学を専攻し、地域の人々の暮らしについて研究をしていました。文献だけでなく、よくフィールドワークに参加し、地域の方への聞き取りを通じてその地域に伝わる行事や食文化などを学びました。たとえばお正月に食べるお雑煮。県という範囲だけでなく、もっと細かい地域によって違いがみられることがあります。3回生の時にゼミで福井県美浜町で泊まりがけで民俗調査をしましたが、そのような調査を通じてさまざまな文化や習俗は、実際は身近にたくさんあるのだと知りました。
また、彦根市下石寺などで民具調査に参加しましたが、古くからその地域で使われてきた生活用具に実際に見て触れたり、使用方法を調べたりすることも楽しい研究の一つでした。

Q3. 地域文化学科で学んだことで現在活かされていることは何ですか。

フィールドワークを通じて相手を知るということです。卒業論文では、地域に伝わる夏の子どもの行事、地蔵盆についてフィールドワークを行いました。日野町や草津市など滋賀県下の色んな地域の方にその地域独自の地蔵盆についてお話をうかがい、歴史や変遷、現在のかたちについて調べました。特にご自身が子どもの頃に経験した地蔵盆と、大人になってから経験する地蔵盆とではさまざまな違いがあり、そこから地域における「子ども」というテーマについて考えることが出来ました。
その中では、あらゆるお話を聞くためにこんなふうに話してみようかな、と工夫することがよくありました。
現在の仕事でも、毎日たくさんの方々とお話をします。その方々が何を思い、考えられているか、聞き出すための想像力が身に付きました。

Q4. 将来の目標を教えてください。

あなたに会って良かった、一人でも多くの人に思ってもらえること。どうすれば相手に心地よく感じさせられるか、日々改善、前進です。

Q5. 地域文化学科を目指す高校生にメッセージをください。

フィールドワークを大切にし、自分で考えて行動することのできる学科なので、少しでも何かにチャレンジしたい、自分の身の回りのことを見つめてみたいという人には、のびのび学べる楽しい学生生活が送れることと思います。