2015年3月卒業

丸本 千佳

米原市役所 近江自治振興課

丸本 千佳

Q1. 仕事の内容を教えてください。

現在の主な仕事内容は、米原市内に4つある庁舎のうちの1つである近江庁舎での総合窓口業務です。住民票などの各種証明書を発行する他、戸籍や住民異動の届出を受け付けたり、マイナンバーカードの交付なども行ったりしています。
また、市役所に来られた方をまず一番に対応する窓口でもあるため、来庁者ひとりひとりが抱えてこられる様々な用件にも柔軟に対応していかなければなりません。2年目になる今でも、初めて聞くような案件に毎日出会います。それでも、来られた方の役に立って満足して帰っていただけるように、ひとりひとりに対して適切で丁寧な対応をするよう心がけています。

Q2. どんな大学生活を送りましたか。

1.2回生の頃は副専攻授業も含めて比較的多く講義をとっていたため、朝から晩まで講義を受けてアルバイトをして帰るという日常を過ごしていました。私は自分がどんなことに興味があるのかはっきりとわかっていたわけでは無かったので、いろんな講義を時間の許す限りでたくさん受けていました。
3.4回生の頃には単位数にも余裕が出てきたため、興味のある講義とゼミに絞って、就活と卒論に時間をたっぷり使っていました。もちろん合間合間に友達ともたくさん遊ぶようにしていたので、就活や卒論のストレスもきちんと発散できていたと思います。部活やサークルはしていませんでしたが、いろんなことにバランス良く取り組めた4年間だったかなと思っています。

Q3. 地域文化学科で学んだことで現在活かされていることは何ですか。

大学時代に学んだこと、身につけたことの多くが現在の仕事に活かされていると思います。
地域文化学科ではさまざまな国や地域の文化・歴史について学ぶ講義が多く、地域文化の多様性について学びました。地域それぞれが持つ個性・特性に面白みや魅力があるということを、講義を通して感じ、自分の地元である米原市の持つ個性・特性に興味を持つきっかけになったと思います。
また、私は近江楽士の称号を取得できる副専攻授業も専攻していましたが、その中では地域で活躍されてる方と交流できる機会などがあり、地域活性・地域づくりの基礎について学ぶことができました。この経験があったからこそ、地域に根ざした仕事がしたいと考えるようになり、現在の仕事を目指す大きな動機の一つになったと感じています。
3・4回生の頃に入っていたゼミでは、一人ずつレジュメを作って互いに発表・質問し合う形式で行い、取り出した情報を一つにまとめる能力、それを聞き手にわかりやすく伝える能力、相手の話を理解する能力、一つの事案について様々な角度から疑問点・改善点を見つけ出す能力などを身につけることができました。これらは、現在私が担当している窓口業務では来庁された方と会話する上で大いに役立っていると感じています。相手が何を求めて市役所に来たのか、話をよく聴いて理解し、相手の質問や疑問点にわかりやすく的確に答えることはあまり簡単なことではありません。
以上のように、大学で学んだこと・経験したことの多くが、市職員として働く現在の私にとって必要なものであったと感じています。

Q4. 将来の目標を教えてください。

窓口に配属されて2年目になり、市役所の中にはどんな部署があってそれぞれがどのような仕事をしているのかが、ぼんやりとですがわかってきました。また、現在配属されている部署は、総合窓口であると同時に庁舎内の管理をする部署でもあるため、住民さんや職員さんなど毎日多くの方と接しています。
今後どのような部署に配属されるかはわかりませんが、きっと知識も経験もない仕事を任されることも多くなると思います。窓口業務でいろんな人と接し学んだ経験を活かして、住民さんにも周りの職員さんにも頼りにしてもらえる職員になりたいと思っています。

Q5. 地域文化学科を目指す高校生にメッセージをください。

地域文化学科は、先生方も学生も個性的な人がとても多かったように感じます。個性的な先生方の講義はどれも楽しいものばかりでしたし、休み時間も個性的な友人たちとお喋りして笑い転げる毎日でした。地域文化学科に入ったら、皆さんも毎日楽しく過ごしていただけるのではないかなぁと思います。
また、幅広くいろいろなことが学べる学科なので、必ず自分の興味の持てる分野が見つかると思います。将来自分の就きたい仕事が決まっていなかったとしても、この学科で興味の持てる分野を見つけることができたら、自分のやりたいことが何なのかもぼんやり見えてくるかもしれません。自分の興味の矛先を知るためにも、いろいろなことに積極的にチャレンジしていってもらえたらなと思います。頑張ってください。