大韓民国

光云大学

川地 愛

Q1. 留学先と期間を教えて下さい。

韓国・光云大学・約10か月間

Q2. 留学の動機についてお聞かせ下さい。

 もともと韓国語を独学で勉強しており、大学の第二外国語も朝鮮語を選択しました。しかしどうしても物足りなさや、授業だけでは実用的に使うことが出来る水準まで到達しないのではと感じ、大学の交換留学制度を利用し留学するに至りました。

Q3. 留学で何を学びましたか?

 語学ももちろんですが、まず一つ目に留学先で出会った様々な国籍の方の文化やその国考え方について知ることが出来ました。寮が共同生活だったので、食文化や生活スタイルをお互い尊重しあいながら生活しました。特に宗教面についてはルームメイトにイスラム教徒の方がいたので、普通に日本で生活していればそこまで深く知ることはなかったというところまで知ることが出来たと思います。

 また、普段私たちが政治や外交などのニュースを見て抱いている印象とは全く違うこと、イメージだけで決めつけてはいけないということも感じました。いわゆる“反日感情”を持たれている方も中にはいらっしゃいますが、私が生活してきた中ではそのような影響で生活しづらかったということは一つもありませんでした。それどころか、大学の日本語の授業のサポートをしていた際は日本語が上手な学生さんも多い上、日本について私に質問してきてくれる程あちらから歩み寄ってくださいました。今でもSNSなどを通して交流している子もいます。日本で生活していると政治・外交を通しての“国”になってしまう部分もあるので実際の声とは違う部分もあることを実感し学べました。

Q4. 留学の経験を今後どのような形で生かしていきたいですか?

 今現在、韓国語を活かして大学の留学生チューターをしています。主に韓国から交換留学で県大に来ている方の生活面での援助や語学面での助けを行っています。私も留学中に韓国の学生さんにチューターをしていただいた経験があり、非常に有り難かったので私も何できることがあればという思いでやっております。

 そして留学をしたことによって自分が将来就きたい仕事についてはっきりとしたビジョンが描けるようにもなりました。具体的に私は、”インバウンド(訪日外国人旅行者)”にかかわったことをしたいと思っています。外国人旅行客はこれからも増加が見込まれています。実際に私も外国の方と生活していたとき、日本に行きたいといってくださる方がとても多く、インバウンドの需要を実感しました。今まではおもてなしを受ける側でしたが、これからは私が外国人旅行客を日本でお迎えしたいと思うようになりました。

Q5. 留学を考えている高校生にメッセージをお願いします。

 私は留学をして後悔したことは一度もありません。語学面に限らず人としての部分も成長出来ました。まだ留学なんて考えられないという方も、漠然と留学に興味がある方も、このような選択肢もあるのだということを頭の片隅に置いてくださればと思います。